先週の対局は、渡辺和史七段との対戦になり、先手番で矢倉…とは名ばかりの後手急戦形。
序盤から激しい展開になりましたが、そのわりに落ち着いて指すことができた気がします。
前エントリでコメントもいただきましたが、68手目△7六角に対する▲3三歩が会心の一着で、良いところに手が行きました。
これを△同桂だと▲2一銀が厳しく、△同銀には本譜の攻めがうまく決まりました。
勝率の高い若手に勝てることは珍しいので、嬉しい結果でした。
内容的にも、自分にはめったにないくらいの良い将棋だった気がします。
次の対局は月が変わってすぐの王座戦です。
この対局の前日に、小林智晴君の奨励会試験最終日があり、残念ながら不合格となりました。
奨励会三段リーグ編入試験の結果について
二段相手に8局指して5勝ですから実力は証明されたようなものですが、やはり奨励会というのはとても厳しいところです。知ってたとはいえ。
結果はとても残念でしたが、彼のように、大人になってから実力をつけて奨励会に初めて手が届く(かもしれない)棋力に達した人が、こうして挑戦できる制度は意義深いことだと思っています。
今回の小林君は10年ぶりくらいの受験者だったようで、次がいつ、誰になるか分かりませんが今後も挑戦する人はいるでしょうし、いてほしいと思います。
ただ仮に合格してもその先の三段リーグはさらに厳しいわけで、プロ入りの道というのは本当に険しいものです。
逆に言うとそこを抜けてプロとしてやっている自分たちには、これからも将棋を一生懸命指していく権利と義務と責任があることを、今回改めて思い出しました。