明日対局

朝日杯で藤井猛九段との対戦。
先週予定されていた対局の延期日程となります。

コロナ感染に伴い、対局をはじめとしていくつかの予定をキャンセルしてしまい、ご迷惑をおかけしました。
特に中学生名人戦の全国大会に行くことができなくなったのはとても残念で、申し訳なく思っております。

体調のほうは1週間ほどで全快し、対面でのお仕事は先週のJT杯金沢出張から、再開しています。
今週からは元通りに活動していく見込みです。

明日は対局のほうもしっかり頑張りたいと思います。

勝ち、対局延期

既報の通り、コロナ感染により、本日の朝日杯の対局は延期していただくことになりました。
お相手の藤井九段はじめ、皆さまにご迷惑をおかけし、お詫び申し上げます。

先週は火曜日に順位戦があり、翌日からは普段通り仕事していましたが、金曜の朝、ノドに違和感があったので大事を取って、リモートに切り替え。
その時点では大したことはないと思っていたところ、お昼頃から急激に体調が悪化して、
急遽その日の夕方、検査を受けに行ったらコロナ陽性と判明しました。
朝の時点では、出勤していてもおかしくはない状態だったと思うので、結果的に行かなくて正解でした。

午前中は平熱だったのが、お昼前ぐらいからの数時間で2度以上、あまりにすごい勢いで体温が上がっていくので、そこでもしかしたら、と気づいた感じでした。
ワクチンも打ってますし、かかったのも2回目なので不安感とか恐怖心はそこまでではなかったですが、ひと通りの症状は全部出た感じで、それなりに大変ではありました。
連休中ずっと静養したおかげで、いまはだいぶ落ち着いてきており、もうすぐ全快の見込みです。
妻にうつらなかったのも不幸中の幸いでした。

日付戻って先週の順位戦は、まずまずの内容で勝つことができました。
次からも全力を尽くしたいと思います。

就位式とか

急激に夏がやってきましたね。暑い。
今年は特に暑くなると言われていますが、どうなることか。。。

先週末は仕事の合間を縫って関西方面へ。
突然の押しかけでしたが、久々に師匠の自宅にうかがうことができました。
また1人(匹?羽?)、家族が増えていました。

一昨日は就位式のダブルヘッダーという、珍しい一日でした。
女王就位式後の祝賀会では、乾杯のご挨拶を仰せつかり、大変緊張しました。
僭越という字を辞書で引いて、自分の名前をそこに足しておきました。って古いか。

それはさておき、今回のシリーズは、若手女流にもチャンスがあること、タイトルへの距離感等、いろいろなものが可視化されて、意義深い5番勝負だったと思います。
大島さんはその後、壁にぶつかった成長痛が出ている様子ですが、これはたぶん、よくあることです。
また頑張って、次のチャンスをつかんでもらいたいです。


西山女王、おめでとうございます。
公式戦での成績も注目を集めていますが、今日どうなるかはさておき規定を満たすこと自体は時間の問題という気もします。

夕方からの棋王就位式は、瀬戸朝香さんが来られたり、ふだん以上に華やかな式典でした。
来られなかった方のために、youtubeでの配信も行われており、後からでも観られるようです。


藤井棋王、おめでとうございます。

この棋王就位式の前日には棋聖戦のストレート防衛、永世称号獲得の最年少記録更新といったニュースもあり、当日も話題にのぼっていました。
こういったどこまで記録が伸びるかは、今後も長く関心事となりそうです。

新叡王など

またまた間が空いてしまいました。

先週は新潟の高島屋で行われた棋聖戦に理事として同行し、前夜祭に出席し、大盤解説にもすこし出演しました。
初めて出会ってから35年以上になる同郷の兄弟子が40代にして、若きスーパースターに挑む姿を間近にするのは、さすがに感慨深いものがありました。

偶然通りがかった同郷の弟弟子と一緒に大盤解説をするというのもまた、広島以外では極めて珍しく、印象深い出張になりました。
書いていて改めて思い出しましたが、自分、なかなか大変な境遇の中間子ですよね。
これからもなんとか生き抜いていきたいものです。

将棋は第1局よりは挑戦者の持ち味が出た感じで、熱戦になったものの王者の指し回しが完璧すぎた。といった印象でした。

ただそれに続く叡王戦では、王者にもごくわずかなミスが出て、ついに八冠の一角が崩れるという大きな出来事がありました。
研究で差がついたりとか、大きな逆転があったりとかではなく、長く続く難解な終盤戦で競り勝った伊藤匠新叡王は本当に見事だったと思いました。

この結果を受けて、いろいろな報道や街の声がありましたが、中でも「七冠に後退」と「これでまた八冠を目指せる」は思いもしないパワーワード、なるほどそうかという感じで、印象に残りました。

以下はまだ目を通せていない話題なのですが。
日曜日のNHK杯では西山さんが木村九段を破る殊勲の星を挙げ、次の相手は藤井聡太さんとのこと。なんともすごいことになりました。

そのNHK杯では4年にわたり将棋講座テキストで予選の記事を付録で書かせていただいていましたが、さすがに理事職との両立は難しく、今年は高野秀行六段が担当されることになったそうです。
正直言ってかなり大変な仕事だったので、新たな書き手が見つかって良かったなあと。高野さんならきっとこれまでとはまた違った、良い形に仕上げて下さっていると思います。

以上、久々に最近の将棋界の話題でした。
自分自身は直近の対局は決まらず、この時期としては珍しいのですが次も順位戦になる見込みです。