順位戦最終局は、先手番でじっくりした相矢倉。
端を詰めている形がどれぐらい大きいか、が焦点でずっと判断の難しい中盤戦が続いて、22時を過ぎても形勢がよく分からず、かなりの熱戦になりました。
残り時間が少なくなってからの折衝で大きなミスなく指せたことで、際どく勝つことができて、今期をなんとか指し分けて終えました。
順位戦の最終2局が畠山兄弟というあまりなさそうなシチュエーションで、鎮さんには完敗で、成幸さんにも以前の順位戦では負かされていたので、ようやく勝てて良かったです。
竜王戦のほうは再び先手番を得て、相掛かりを採用し、相中住まいの同型模様になりました。
自分の修行時代にはなかった戦型なので、感覚が難しいところもありますが、すべての駒が働くところは古くからある相矢倉とも共通で、プロ好みという印象です。
本局もお互いに持ち時間をほぼ使い切る熱戦になり、前局に続いて自分の力は出し切れたと思うのですが、終盤の大事なところでミスが出てしまい敗れました。
飯塚さんはずっと上のクラスにいた先輩の中でおそらく一番多く対戦していて、指したことのない棋戦も戦型も、かなり少なくなってきました。
近年は後輩の自分のほうが押されているので、何とかもうひと頑張りしたいです。
今年度は大きく負け越してしまい、反省点が多かったですが、中でも50代(以上)の先輩に多く負かされて、大局観とか経験値、一言でまとめると修行の差を感じました。
1年度で5~60代に8敗は、調べていないのですがたぶん過去最多だと思います。
これは層の分厚い先輩世代が高い棋力とモチベーションを維持していることの顕れでもあると思うので、必然的に自分のような格の棋士は板挟みでますます大変になりそうなのですが、なんとか一つでも多く勝てるよう、来年度も頑張っていきたいと思います。