昨日の出勤中に、訃報に接しました。
加藤先生とは何局か公式戦での対戦があるのですが、若手時代のある対局で自分が勝ったときのこと。
感想戦の様子を見ていた別の大先輩に、当日だったか後日だったか「加藤先生は感想戦をしないことも多いから、熱心にやってもらえたということは、見どころがあると思われたってことだよ」と声をかけていただいたことがありました。
それほど長い時間やった記憶はなく、たしか15分か20分くらいだった気がするのですが、貴重な経験でした。
その何年か後に、初めて順位戦で当たった対戦が、加藤先生の1300勝目になりました。当時、30歳と71歳です。
いま考えると、71歳であの気力も棋力も本当にすごいなと、感嘆するばかりです。今の自分から見て、あと27年かかります。
この対局は11月にも関わらず、加藤先生が「冷房を22度で」と記録係に注文していたのが印象深いです。正直、震えてました。
とちぎ将棋まつりで、米長会長と加藤先生の対局を企画したのも懐かしい思い出です。
「負けたほうが引退ということでどうか」と米長先生が場を盛り上げ、将棋も見事な内容で勝ち、加藤先生はその後も最年長棋士として現役を続けられました。
今頃再びお二人で仲良く対局されていればと願います。
謹んでお悔やみを申し上げます。