和解

先ほど帰宅して、佐藤会長・三浦九段による記者会見が夕方行われたと知りました。
だいたいの内容は連盟HPで確認しましたが、のちほどニコ生のタイムシフトでも観ようと思います。
三浦弘行九段と日本将棋連盟の間で和解成立のご報告

一連の騒動に関しては、当事者の一人として改めて深くお詫びいたします。

総会を前に、一応の終結を迎えられたことは、本当に良かったと思いました。
三浦九段の誠意と、佐藤新会長のご尽力に、心から感謝しております。

一連の経緯についても、上記ご報告に詳しく掲載されています。
自分でも今後できる限り「疑惑は晴れた」「不正はなかった」ことを、周知していくように努めたいと思います。
またもちろん一棋士としても、改めて意識を高めて、対局に臨みたいと思います。

帰京

土曜日の朝から、千歳→苫小牧→登別→洞爺湖→定山渓→小樽→札幌→富良野→美瑛→旭川、と旅行して、昨夜帰京しました。

最後に訪れた旭山動物園のホッキョクグマの写真を1枚。
モグモグタイムを前列で見ることができました( ̄ー ̄)

うまく動物でつなげて(?)珍しく、競馬の話。
森師匠の引退に当たり、園田競馬(師匠の地元の地方競馬で、よくブログに登場していますね)で「森一門杯」の冠をつけたレースが本日行われます。

棋士には競馬ファンが多いですが、実は僕自身は、やったことはありません。
研究しだすと、面白そうですね。

冠レースは、弟子一同からの贈り物ということで、今年で終わりではなく今後も継続的にできれば、と聞きました。
最近は競馬場での将棋イベントもときどき見かけますし、いろんな世界とコラボできるのは、将棋の良いところですね。

今日から将棋の勉強を再開して、ブログは明日から通常営業に戻ります。

 

初トライ

スマホから投稿してみます。

電王戦、良い内容の将棋だったと思いました。ポナは強かったですね。

同日、カロリーナは(たぶん)初めて居飛車で戦ってましたね。割合うまく指していたのではないかと思いました。本戦入り目指して頑張ってもらいたいです。

昨日の王位リーグ、最後に残った丸山ー佐々木戦は熱かったですね。面白い将棋ばかりだったので、あとでまた詳しく見てみたいです。

挑決は菅井七段と、弟弟子の澤田六段の決戦に。これだけのメンバーから勝ち抜いたのは、すごいの一言です。

それにしても、竜王・名人がそろって陥落とは、きびしいリーグ戦だと改めて思いました。

今日も竜王戦の5組決勝をはじめ、中継局めじろ押しの一日ですね。お楽しみください。

僕は今夜、東京に戻る予定です。

5/10 青嶋五段戦(2)

昨日の続きです。
まだの方は先にそちらをどうぞ。

△7七歩の王手に対し、応手は3通り。

(1)まず▲同玉は悪手で、これには△6八と!がやや珍しい好手。

▲同金でも▲同銀でも、△5七飛の王手馬取りが決まってこれは勝ち。

(2)▲同桂は有力。これに対しては昨日出てきた△6七とがまず有力で、▲同玉△5七飛はやはり王手馬取りで勝ち。
ただ▲8九玉と逃げて、△7八歩▲8八銀△7七と▲同銀と丁寧に応じられると、攻めきれません。
そこで▲7七同桂には△6七桂と打つつもりでした。

次は△7九桂成で、▲同金は△6八と▲同金△8八飛、▲同玉は△6八と▲同金△8八銀で、いずれも詰みます。
後者の変化で▲8八同玉△6八竜▲7八合駒に△8九金▲同玉△7九飛の詰み筋を用意したのが、△7七歩▲同桂を入れた狙いです。
(金合があれば詰まないが持っていない)

この図で▲6五馬はやはり有力ながら、△8八銀まで同じように追って▲7八玉△7九飛▲6七玉△6八竜▲同玉△7七飛成▲5八玉

△6六桂▲4八玉(▲同馬は△4七金で詰み)△3八金▲同馬△同と▲同玉△4七角▲2八玉△7四角成と一本道に進んで勝ち。

ただしこれで物語は終わりではなく、△6七桂には▲8八玉の早逃げが「ザ・手筋」。
対してこちらも△9一玉と早逃げしてどうかというのが対局中の読みでした。

桂馬を渡す直前に、桂馬を渡しても大丈夫な状態を作るという狙いです。

以上の変化は感想戦でもやったのですが、帰り道に、▲8八玉でなく▲8九玉と早逃げする手に気がつきました。
玉が8九にいるといきなり▲6七歩と取れる(↑の図だと玉を抜かれてしまう)ので、この変化は負けだった気がします。
第一感だと▲8八玉のほうが自然に見える(△7九桂成が王手にならないので)ところなので、対局中は気がつきませんでした。

 

最初に戻って、実戦は(3)▲8八玉を選択。
実はこの手には意表を突かれました。
なぜか?は昨日の冒頭にあった状況把握を思い出してほしいのですが、現状、飛車が渡せるので△7八飛!と打ち込んでいく攻めがあり、いかにも危なそうに見えるのです。
ところが以下▲同銀△同歩成▲同玉△6七銀▲8八玉△6八とに▲9六歩!が粘りある一着。
形勢はきわめて難解です。

戻って▲8八玉の局面では△6八と▲同銀(▲同金は△同竜で詰み)△5六桂という攻めもあり、これが△7八飛以下の詰めろでかつ銀取り。
いかにも勝てそうに見えますが▲5七角と受けられて、この変化は勝てません。

実戦は▲9六歩のあと、△6九と▲9七玉△7三歩▲8四金△8三金打・・とさらに40手ほど終盤戦が続いて、最後は運良く勝てました。
最初の局面では、勝ちか負けかはともかくもう終わりそうに見えたのが、意外なバランスで全然終わらないので自分自身、将棋の終盤戦の持つ奥深さに驚きました。

いつもこういう面白い終盤に出合えるわけではないとしても、これからもできるだけこういう将棋が指せるようにと思います。

5/10 青嶋五段戦(1)

昨日の電王戦がどうなったか気になるところですが、現在北海道を旅行中です。
今夜はponanzaの山本一成君が情熱大陸に取り上げられるらしいですね。
録画してあるので帰京後の楽しみです。

彼はこのイベントの申し子と言って良い存在で、ここぞというタイミングでの放映ですね。
松本哲平君と3人で、将棋世界に連載していた頃は、よもやこんなことになるとは思いもしませんでした。
こうやっていろんな形でスターが誕生したことも、本当に良かったと思います。

先日の竜王戦の対局、終盤が非常に面白かったので、予約投稿で2回に分けてご紹介します。

自分が後手番で、前局に続いてゴキゲン中飛車を採用。
図の後手玉は穴熊の名残ではなく、7二にいた玉が8二→9二と追われて、▲9一角成!△同玉▲8三桂成△9二角!というような攻防があってこうなりました。
このあたりのやり取りもなかなか面白かったし、序盤も比較的珍しい形で、最終盤も難解で、全体として良い将棋が指せたと思います。

この局面は数手前からの読み筋で、状況をこんなふうに把握していました。
(1)桂馬は基本的に渡せない。(▲8四桂がある)
(2)でも桂馬以外ならだいたい渡せる。(たとえば飛車を渡しても、まだ詰まない)
(3)自玉(後手玉)に次に詰めろをかけるなら、▲6五馬しかない。
(※)たとえば▲6一角とかは、一枚足りないので詰めろにならない。

以上をふまえて△6六飛!がきれいな妙手、のつもりでした。
▲6五馬を防ぎつつ、次に△6七飛成▲8八玉△6八との必至筋を見ています。
ところがこれは▲6五角!という切り返しがあって勝てないことに気がつきました。

一枚使ってでもこのラインを狙うのが急所で、次に▲7三金と開き王手をかけられたときに、合駒がないのです。
(△8三桂合は▲同香成△同歩▲8四桂で詰み)
重ね打ちは盲点でした。

他に△6七と、という手が浮かんだ人は鋭いです。

▲同玉は△5七飛の王手馬取りなので、▲8八玉と逃げるしかないのですが、そこでもうひと押しがなく、負け筋です。

他に△5六桂という足し算の攻めも有力ながら、▲5五馬と引いた手が詰めろを逃れながらの桂取りで、これも勝てません。

いろいろ考えた末に、実戦は△7七歩と王手。
この手は長考した甲斐あってなかなかの手だったようで、相手も長考に沈むことに。
(明日に続く)