将棋まつりとか

今日からまた午前中の毎日更新に戻ります。
図面を貼るのは今度の対局が終わってから、再開しようと思います。

昨日はカロリーナを送り出したあと、今度行う授業の資料を作っていました。
過去2回開講した首都大学東京での授業、昨年は木村草太先生のサバティカルで1年お休みしましたが、今年はまた行えることになったのです。
斬新な講義なので、自分も楽しみながら準備しています。
お楽しみに。

すでに書いた通り、GWは関西方面に行っていました。
初めて神戸空港を利用して、そこからモノレールで三宮へ、そして東海道線で加古川へ。
その街並みがあまりに美しくて、なんだか柄にもなく、しみじみしてしまいました。

神戸というのは言うまでもなく、20年前の震災で深い傷を負った街です。
僕は当時、大阪に通う奨励会員でした。
海側を走る新幹線はしばらく運休になり、代わりに山側を夜行列車で抜けて行ったことを思い出します。

神戸の港のほうに行ったことは、その後も含めてたぶんないのですが、いまの姿を取り戻すまでに、相当な努力があったことは想像に難くありません。
人間の強さと、美しい街の素晴らしさと、平和な世の中で将棋を指せるありがたみを、思いました。

さてGWは祝賀会のほかにも、各地で将棋まつり・イベントが開催されていて、日本将棋連盟モバイルでもいくつか中継されていました。
やはりここでも注目は藤井四段。
彼の最近の将棋の中では、ちょっと出来が悪かったほうでしょうか。
相手はA級八段ですから、負けても普通ですが、相変わらずすごい報道のされ方で、あっけにとられました。
その前日には指導対局で子供に負けた、というニュースもありましたし。
そりゃさすがに負けることもありますよね(笑)
勝った子には、とても良い記念になったことでしょう。

ここまでくると将棋のニュースというより、アイドルやスター芸能人の追っかけという感じの印象も受けます。
別に対局していなくても、何かしているだけでニュースになる感じというか。
ともあれこのペースで勝っている限り、対局はかなりのペースでつくので、1年ぐらいはいまの状態が続くような気がします。

そういえば彼の活躍の余波で、スタディ将棋が売れているのだとか。
「詰将棋」にも、注目が集まっている気がします。
いろいろと、いい影響が将棋界の各方面に出てくるようにと思います。
もちろん、将棋連盟としていい波に乗る、次の波を作っていくことが大事です。

ところで、同日の佐藤名人ー郷田九段戦は、さすがにトップ同士の見ごたえある将棋でした。
佐藤名人はこの日は先手番で中飛車、その数日前には戸辺七段を相手に相振り飛車。
将棋まつり等の席上対局では、お客さんの目を意識してか、積極的に飛車を振るトップ棋士が多い印象です。
といっても手を抜いているわけではなく、むしろ普段は封印している技を披露しているような感じで、こういうところも将棋まつりの醍醐味のひとつだと思いますね。

行けなかった人は次の夏を楽しみに待ちましょう。

カロリーナ

昨日はあのように書いたものの、昨夜はカロリーナを泊めていたので、今朝、時間が取れないのは明らかでした。
ということで通常営業に戻るのは明日からです。

昨日はお昼すぎの便で帰京して遅いお昼を食べたあと、カロリーナは先輩女流棋士と将棋を指しに行き、師匠は弟子の荷物を預かって先に帰宅。
自分は帰り道に出題された、藤井四段作の詰将棋(有名な問題らしい?)をずっと考えるも、解けず。
残念ながらまだ詰みません。

なるべく将棋にかける時間を多く取るようにしているのですが、一見それほど難しくなさそうな詰将棋につまづくことが多くて、気がついたら時間が過ぎてしまっていることがあるのが最近の悩みです。
これは自分の能力が上がれば、自然と解決する問題なのですがそれがなかなか大変で。

夜は久々にカロリーナと何局か指しました。
よく聞かれる質問ですが、彼女に将棋はほとんど教えていません。
どうすれば強くなるか、自分でも分からないのと、僕が教えるのが最善の方法とは思えないので。
ただ、勉強しろとは言いますし、いろいろなアドバイスをしたり、生活の面倒を見たりはしています。
正式に女流棋士になれたことは本当に素晴らしいことなのですが、単なるスタートラインでもあるので、これからはもっと強くなって、活躍してほしいと願っています。

shogi is my life
カロリーナのブログです。(英語と、ポーランド語)
最近は「将棋の国際化」をテーマに卒論を書いているそうです。
記録係もしっかり努めて、勉強してもらいたい。
指導の仕事などにも呼んでいただく機会があるようで、ありがたいことです。

日本に来てから数年が経ち、日々の生活にも慣れ、日本語での会話もできるようになってきました。
半面、新鮮さが薄れていっているであろうことを、危惧してもいます。
自分自身も、長い棋士生活を送るうえで、常に新鮮な気持ち、進取の精神を持つように、心がけています。
目の前の安定した生活とは相反する部分もあるので難しいところですが、人生において大切なことだと思うので、決していまの暮らしに慣れすぎないようにと思っています。

満員御礼

先ほど、カロリーナと一緒に帰京しました。

恒例の森一門祝賀会、今年は例年よりだいぶ参加者が多く、なんと250名以上もの方にお越しいただいたそうです。
森師匠が今年で引退ということもあってのことと思います。

笑顔のたえない、楽しいひとときでした。
多くの祝賀・激励をいただきどうもありがとうございました。
また来年以降もよろしくお願い致します。

ブログは明日から通常営業に戻ります。

祝賀会

昨日に引き続き、予約投稿です。

(予定通りならば)昨日は初めての神戸空港、からの初めての加古川祝賀会に出席させていただきました。
正式には「東播磨地区プロ棋士激励会」というみたいですね。
まちを挙げて、地元の棋士、そして将棋界を応援してくださっていて本当にありがたい限りです。

今日はこれまた恒例の森一門祝賀会です。
正式に女流棋士になれましたので、初めてカロリーナを連れていきます。

今年もホテル阪神でお待ちしておりますので、よろしくお願い致します。

GWに並べ返したい4月の名局9選

ちょっとした思い付きで、ほんのりブロガーっぽいタイトルの記事を予約投稿してみます。
好評だったら、シリーズ化する、かもしれません。
過去の対局は、トップ→「対局」→「棋譜一覧、検索」で、観ることができます。
(本日の対局と、モバイル中継予定の下)

モバイル中継をご覧になったことがない方は、こちらの固定ページを参照ください。
ちなみに、9という数字には特に意味はありません。

 

<振り飛車をこよなく愛するあなたへ>
・4/18 青嶋ー川上(竜王戦)
角交換型、振り飛車穴熊vs左美濃。昔では考えられなかった戦型も、いまでは当然。・・・なんですかね?
優勢になってからの、あっという間の寄せが参考になります。

・4/13 久保ー郷田(竜王戦)
先手中飛車から、向飛車に転じて素早く仕掛ける将棋。
切れ味鋭い指し手を楽しみたい方へ。

・4/12 山本ー阿部(新人王戦)
振り飛車の天敵、居飛車穴熊を攻略して溜飲を下げたい方へ。
長手数のねじり合い、粘り合いは見ごたえたっぷりです。
この記事も合わせてどうぞ。

<定跡に詳しくなりたいあなたへ>
・4/23 藤井ー羽生(炎の七番勝負)
いまではすっかり市民権を得た、角換わりから▲4五桂ポンで仕掛ける将棋。
定跡通なら必ず押さえておきたい形。
4/19 糸谷ー佐藤(棋聖戦)も同じ形でした。

・4/22 高見ー石井(C2、好局振り返り)
矢倉脇システムから、後手の石井四段に斬新な一着が出た一局。
インタビューもとても興味深く読みました。

・4/11 上田ー加藤(マイナビ第1局)
ゴキゲン中飛車vs超速のホットな形。
この記事でも取り上げ、実際この直後(4/17)の山崎ー阪口(王将戦)でも登場しました。

<やっぱり将棋は終盤!と思うあなたへ>
・4/25 糸谷ー斎藤(棋聖挑決)
何度か書きましたが、今期の棋聖戦決勝トーナメントは本当に大熱戦ぞろいでした。
ぜひ、観戦記(産経新聞)もお読みいただければと思います。
挑決という舞台で、再びこのような白熱の終盤戦が見られて、心底感動しました。

・4/24 高橋ー阿久津(竜王戦)
横歩8五飛の先手バージョン、横歩取らせ▲2五飛戦法。
8五飛戦法は、一気の決着か、あるいは終盤から中盤に戻って第2ラウンド、からの大熱戦か。
これが半々の印象で、本局は後者。終局時にお互いの玉の位置は2九と3三でした。

・4/14 中座ー村山(竜王戦)
戦型は相掛かり棒銀。
序盤の香交換に始まり、動きの多い面白い将棋で、最後は詰むや詰まざるや。
中盤で飛車の美濃囲いができたのはびっくりしました。

ちなみに自分が盤に並べ返したくなるのは、やっぱり終盤が面白い将棋です。
子どもの頃から、戦型にはこだわりのないタイプなのもあるでしょうか。

 

記事を読んで、ああ、あれかと全部分かった方は、たぶんプロもしくは関係者。
半分以上でも、相当コアな将棋ファンだと思います。
すこしライトに、好きな戦型(たとえば振り飛車)だけとか、応援する何人かの棋士に絞って観戦したりも、面白いと思います。

今日はこれから関西方面へ。