熱狂は続く

昨日の棋聖戦第3局、将棋ファンのみならず一般の方々を巻き込んだ注目度から「渡辺棋聖」「藤井七段」「角換わり」などがtwitterのトレンド入りしたそうで。
NHKニュースなども、力の入り具合が伝わってくるようでした。

結果は渡辺さんが王者の意地を見せました。このままタイトルを維持するきっかけとなるか、次局も注目です。
感想戦を生で観ていたのですが「△9九飛あたりまでは考えたことがあった」という渡辺さんの感想はもちろんすごいと思いました。
しかし藤井君の「△9九飛は読んでなかった」という感想も同じくらいすごい。自然な王手にも見えましたが。
自分が言うとただの見落とし、彼が言うと本筋とはそういうものなのか、と思わされます。

これでまた1週間、熱狂が続くことになりました。
将棋界には脚本はないので、どうなるかは、分かりません。
が、たぶん名局になるでしょう。

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その後、夜は順位戦観戦。昨日は本当に忙しい一日でした。
屋敷ー久保戦がすごい、とつぶやいた後、今朝になって、郷田ー深浦戦もすごかったことを知りました。
改めて見返してみると、お二人の玉は不死身なんじゃないかと思いました。

将棋は情念のゲームです。

今日は清麗戦第2局など。

2件のコメント

  1. 「平成30年の新手が30年近く前の本に・・」
    石川県の将棋ファンです。振り飛車等で片上先生の将棋をいつも楽しみに見ています。
    コロナ禍の中、石川県の将棋サークルもほぼ休会となっていました。
    最近少し再開されてきましたが、自粛中は、県内の何人かの子供たちと24やWARSで将棋を指し、テレビ会議システムを使って、ソフトの解析も交えながら感想戦を行ったり、定跡を勉強したりといった活動をしていました。

    先日は4間飛車党の小学生と居飛車党で棒銀が好きな小学生を相手に、4間飛車の立場から見ての対応を教えていました。
    その中で、参考として令和新手白書にある、棒銀定跡の新手37歩を説明しました。

    するとその棒銀好きな子が、この手は「羽生の頭脳」に載っていたと言って手順を説明しだしたのです。
    調べてみると第2巻、2章、対4間飛車棒銀戦法の振り飛車の岐路(私の本では57ページ)に
    「一見手筋風の37歩は同銀 45銀 46歩 34銀 28飛 55歩 24歩 同歩 同飛 23歩 28飛とさばいて先手がよくなる。
    後手も金銀が上ずっているからあまり強い戦いができない」と言う否定的な見解が載っていました。

    ソフトの評価値を見ると37歩でも互角に近いようです。

    彼は「羽生の頭脳」を全巻、何回も繰り返し並べて、手順もほぼ暗記しているのですぐにわかったそうです。
    強くなるのもわかります。

    森下先生が修行中のお弟子さんの増田先生に「何をおいても羽生の頭脳を勉強しておくように」と指導されたそうですが、それにしても平成の終わりに注目された新手を平成初期に既に本に載せていたとは感動しました。
    公式戦では指されていないので、新手であることは間違いないですが、誰も指していなかったのは羽生見解の影響があった可能性もあると感じました。

    「羽生の頭脳」という本のすばらしさを改めて感じることができました、
    ひさしぶりに「羽生の頭脳」を勉強しなおしてみようと思いました。

    1. まったく知りませんでした。教えていただいてありがとうございます。
      それにしても、すごい小学生です。これから楽しみですね。

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