順位戦とか

昨日は夕方以降は、順位戦観戦の一日。
B1が全6局にC2が半分の12局で合計18局。全部目を通すとかなりの局数で、見どころももちろん多く楽しめました。

結果、B1は成績上位から菅井、斎藤、千田の各七段ですか。
やはりこの世代が中心になってきたなという感じですが、このままスンナリ行くかどうか。B1は局数が多いのでまだ分かりません。

C2は全勝2名の登場は来週で、昨日は上位陣に大きな動きはなし。
この時期からそろそろ当人なりに深刻な勝負が待ち受ける頃で、年末年始というのは案外落ち着かないのが棋士の性かもしれません。

自分のいるC1の表を見てみると、上位陣と複数の対戦を残していてキーマンなのかと思いきや同じ境遇の棋士は他にもいました。
けっこう直接対決も多く残っているのですね。
近年の自分は年明けに勝負将棋を指す状況を作れておらず、今後機会があるかどうか分かりませんが頑張っていきたいとはいつも思っています。

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そういえば先日の対局を勝てた翌日に「原点」というタイトルを使ったのですが、もしかしたら盤上のことだけではなく、スーツも同じだった可能性があるなとふと思いました。
確信はないのですが、とりあえず学生時代からのものが一着だけ残っていて、たまたまこの日はそれを着ていたので。
対局はスーツを傷めるので、仕事やパーティーとかで新しいのを着て古くなったら対局専用にしたりしています。

学生時代からずっと体型が変わらないまま来れたのは、いまのところ無遅刻・無欠席なのと合わせてささやかな誇りなので、これは今後もできる限り維持していきたいと思っています。

今日明日は竜王戦第5局、舞台は津和野。
戦型は角換わり腰掛け銀に進んでいます。

令和新手白書 振り飛車編

ブログでも何度となく告知してきた新刊、いよいよ発売となります。

無事に刊行にたどりついて嬉しく思っています。
居飛車編の前著ともども、よろしくお願いします。

今回の振り飛車編は、予告していた通り居飛車編に比べると難易度は少し下がり、アマチュアの方に真似してもらいやすいような構成を心がけたつもりです。
その上で自分なりの個性のようなものも出しつつ、「プロの最新の工夫を紹介する」というコンセプトは維持した、かなり贅沢な内容になっていると思います。
反響を楽しみにしていますので、ぜひ感想などお寄せください。

昨日のリコー杯は西山さんが勝って3-1で女流王座奪取、一気に一年で三冠に。
「出場棋戦を全て制覇」というところがニュースバリュー、というのは気がつきませんでした。
里見さんと三度タイトル戦でまみえ3連勝、というのは大変な実績だと思います。
将棋を観ていても参考になりますし、強いのは間違いないので次は三段リーグ突破に期待がかかります。

実は今回の新刊では、里見さんをはじめ女流棋戦の将棋も多く取り上げています。
これは里見さん、西山さんをはじめ女流棋士に振り飛車党が多いことに加えて、実際に自分の目から見て女流棋戦が定跡や戦術の最先端を行っていると思う戦型もあるからです。
↑にも書きましたがアマチュアの方々にも参考になると思っているので、ぜひ(普段から)中継等で棋譜を観ていただきたいと思っています。

ではでは、新刊よろしくお願いしますm(__)m

原点

昨日の対局は、いわゆる熊せて戦う四間飛車。
久々に指す戦型だったので、お互い序盤から時間を使い合って、じっくりした展開になりました。

夕休過ぎに玉頭から仕掛けられたところでは、自信を持てない感じがしましたがそこからうまく指すことができて、勝ち。
終盤は92手目△7六桂(▲7六桂の防ぎ)と98手目△7五桂(▲6七飛の防ぎ)、二度の桂打ちが攻防によく効いてくれました。
全体的にはわりとうまく指せたと思います。

この戦型は、新四段の頃によく指していて、公式戦デビュー戦と、順位戦デビュー戦でも指しているなど(相手はいずれも佐藤紳哉さん)、自分にとっては原点でも言える将棋です。
最近はすっかりご無沙汰だったので、また指してみたいとは以前から思っていました。
若い頃のように、とは思わず、その頃に比べて成長している部分が出せるように、これからもやっていきたいと思います。

今期は特に苦しい戦いが続いていましたが、なんとか勝ち越しで順位戦を折り返すことができて、ホッとしています。
そのせいか今日はお昼過ぎまで寝てしまい、起きてすぐブログを書いているところです。やはり体は正直ですね。

来週は竜王戦の1回戦が決まっており、順位戦は年明けから昇級候補との対戦が続きます。
引き続き、頑張ります。

何のために

以前も注目しているとブログに書いた囲碁王座戦の話題、芝野さんが勝って20歳の二冠王になったのですね。
永世称号も懸かっていた、第一人者の井山さんを破ったのだから本当にすごいです。
調べてみると芝野さんは1999年生まれで、偶然でしょうけど将棋界では棋士の出ていない学年のようです。
これから世界戦での活躍が期待されます。

韓国のイセドルの引退、報道によるとコンピュータに勝てない、というのがその理由とのこと。これは考えさせられるニュースでした。
韓国トップの囲碁棋士引退「努力してもAIには勝てない」

にも関わらず引退試合として再びAIと打つそうで、たぶん日本の囲碁・将棋界で同じことが起きることは考えにくいと思うのでいろいろと驚きました。
もっともどこを目指して研鑽を積むか、というのは人生において大切なことではあります。
僕は最近(元)オリンピック選手の為末さんの文章を読んで、レベルは違いますが良い示唆をもらったりしています。

NHK将棋講座テキストの最新号、高見七段の自戦記にはこんな一文が出てきます。

ここ数年、何のために将棋を指すのだろうと考えることがある。

続きはぜひテキストで読んでみていただきたいです。
全体的にも心象風景がたくさん描かれていて名自戦記だと思いました。

何をモチベーションにして次の対局に向かうか、人それぞれ似ているけど違う部分がありそうで、大切なのは自分なりの気の持ちようなのだろうと思います。