趣味のはなし

名人戦は大熱戦でしたね。
この第3局から改めて仕切り直しの5番勝負、ここからは息の合ったライバル対決が展開されることと思います。
昨日も書きましたが全国一斉大盤解説会がありますので、このような大熱戦になって本当に良かったです。

最高峰の戦いだけにどこがどう、とは自分には言えませんが最終盤、稲葉八段が△6二桂と受けた手は印象に残りました。
リードを守って勝ちを引き寄せる好手だったような気がします。

 

図面を貼るのはゴールデンウイーク明けから再開ということにして、今日は将棋を離れて趣味の話。
今日から3日間の日程でバックギャモンフェスティバルが開催されます。
いままでは春が王位戦、秋がフェスだったのが、春秋入れ替えることになったとのこと。
僕もこれから会場に行って、検定とクイズだけ参加予定です。

実はちょうど今日、バックギャモンブックが15年ぶりに改訂・出版されるとのことで、知人(ギャモン仲間)多数が執筆者でもあるので、宣伝しておきます。

バックギャモンは日本ではわりとマイナーなゲームなので、僕がやっているのを知った人からはたまにどんなゲームですか?とかどうやってやるんですか?とか聞かれることがあります。
ルール自体は将棋より簡単なゲームなので、これを一冊(というか最初のほうだけ)読めばすぐできるようになります。
もちろん奥は深いので強くなるにはそれなりに練習が必要ですが、のめりこむまでに時間はかかりにくいゲームといえます。

15年前の本は、ちょうど出た頃に覚えたこともあって、出てすぐのときに読みました。
今回はたまたま復帰直後の出版ということで、縁がありますね。
この15年の間に戦術も進歩して、ずいぶん書き換えたのだとか。
そんなわけで、僕もまた買いますので、興味のある方はぜひどうぞ。

この記事もタイムリーなので、合わせてご紹介しておきます。
コンピュータ将棋は進化の過程で、近年あまりUIは重視しないでここまで来たような気がするので、今後は使い方に重点が置かれるようになるのでしょうね。

 

理事在職中は基本的にギャモンはお休みと決めていたので、先日ちょっとした大会に出たのが、相当に久々でした。
実はたまたま森内さんにもお会いして、しばらく出られなくなりますねと言葉を交わしたり。
そのときは残念ながら決勝で負けてしまいましたが、今後リーグ戦にも復帰する予定ですし、いずれまた何かのトーナメントで勝ちたいものですね。

バックギャモンはゲームとしての面白さももちろんですが、↑の記事の望月プロとか、面白い、魅力ある人がたくさんいるのが(将棋とも共通して)楽しいところだと思います。
離れていたこの数年間で若いプレイヤーもたくさん出てきていて、ますます楽しみなのも将棋界と同じですね。

負け

久々の対局は、冴えない内容で、残念ながら早い時間に負けてしまいました。
もちろん他人の将棋だけでなく、自分の将棋も載せたいと思っていますが、この内容では鑑賞に堪えないので、今回は図面は控えます。

ただ、なんとなくそんなことになってしまう予感もありました。
たぶんそれが敗因ですね。
心を整えることが大切です。
次はこういうことのないように、全力を尽くしてまた頑張ります。

昨日は珍しく、感想戦をやや長めにやって、家に帰ってからもすこし反省しました。
せめてもうすこしマシな将棋を指さないといけませんでした。

将棋はもう30年ぐらいやっているので、ちょっとぐらい盤に向かう時間を増やしたり減らしたりしても、それで極端に棋力が上がったり下がったりということはありません。
心のありようのほうが、より重要です。
毎日の生活の中で、将棋に気持ちを向けて、本番では特に集中できるようにと思います。
1年ぐらいの長いスパンで、努力していきたいと思います。

 

昨日は初めて藤井四段と対局室で会い、お昼休みにすこしだけ言葉を交わしました。
当たり前ながら、普通といえば普通の中学生でした。
昨日も堂々の内容で勝利を収めたようです。
報道も過熱する一方で、すごいことです。

彼がデビューするというのがニュースになったとき、願わくば早めに当たりたいなあと思いました。
それがその後何連勝かして、将棋の内容的にも明らかにしっかりしていると分かったときには、その気持ちはどこへやら、当たると困るなあと思い直しました。
しかし、さらにその後もずっと勝ち続けるのを目の当たりにして、そこまで強いなら、一度教わりたいものといまは思います。
それはさておき、いったいどこまで勝つんでしょうか。
止まるときは案外あっさりしたもの、のはずですが。

 

名人戦はちょっと意外な戦型になりました。
力戦、とひとくくりにするのは簡単ですが、全く見ない将棋というわけでもありません。
ただ、名人戦という舞台で、こういう将棋が指されたことは、今後のプロ棋界に大きな影響を与えるものと思います。

本局では毎年恒例の全国一斉大盤解説会が行われます。
イベントも含め、本日(対局2日目)の終局まで、明日、両日、の3パターンに分かれると思われます。
ぜひお近くの会場に、お運びください。
直感的にですが、序盤から終盤まで、解説しがいのある内容になりそうな展開という気がします。

熱局プレイバック

本日対局につき、予約投稿です。
良いタイミングなので、ちょうど今日あたり発売の将棋世界での恒例企画、自分の投票を書いておきます。
以前書いたように、熱戦がとても多く、どれにするか悩みました。
結果がどうなったのか、興味津々です。

 

【1位】叡王戦準決勝 羽生ー佐藤天戦
ニコ生で観戦したが、あんなに残念そうな羽生さんはあまり記憶になく、印象に残った。
結果として、AIと名人の対戦が実現して、羽生さんとの対戦は実現しなかった。その意味で棋史に残るべき舞台と結果だったと言える。
将棋の内容も長手数のせめぎあいでとても見ごたえがあった。

【2位】NHK杯準決勝 佐藤康ー佐藤天戦
3手目の角頭歩突きに始まり、意表の着手が多い大熱戦だった。観ていたファンを大興奮させたと思う。
勝ち切った佐藤九段もすごいし、敗れた佐藤名人の、手段を尽くした粘りも本当にすごかった。
それにしても、佐藤会長が準決勝で佐藤名人を破り、さらに決勝でも佐藤六段を破って優勝とは、あまりにできすぎた偶然。

【3位】順位戦B1 糸谷ー久保戦
糸谷玉のたぐいまれな生命力が、今期も多くの熱戦を生み出してくれた。
早い段階で戦いが始まりながら、終局時には見違えるような玉形になっているのは彼らしい。
王座戦の準決勝・挑決と迷ったが、埋もれさせるにはもったいない大熱戦として、3位にこの1局を推す。

 

皆さんの感想は、いかがでしょうか?
他の棋士とも、比べてみてください。

2017年度に入ってからも、すでに棋聖戦本戦などで、多くの大熱戦が展開されています。
引き続きどうぞ、将棋観戦をお楽しみください。

今日・明日は名人戦第3局。
今日の中継はそのほかに、王位リーグと、竜王戦6組準決勝では藤井四段が登場です。

それではまた

明日対局

王将戦で相手は遠山五段。
たまたま間隔が空いて、一か月半ぶりの対局になりました。
盤面に向き合う生活に戻ってしばらく経ちますが、実戦からは遠ざかっているので不安もあります。
面白い将棋を観るのは自分の喜びなので、自分でも面白い将棋を指して観てもらえるよう、頑張ります。

最近の日常についてすこしだけ。
2月末の総会の後、3月の前半はお世話になった方への御礼や、4年分の資料の整理、それに対局も2局あったので、割合あっという間に過ぎました。
後半は、できる限り何もしないことに決めて、いままでにないぐらい、のんびりした日々を過ごしました。
ついこないだのことが嘘のような、穏やかな毎日でした。

4月に入ってからは、若手棋士だった自分に戻るつもりで、毎朝のブログを日課にすることで対局が始まる10時には頭が働いているように、努力してみました。
自分が思った通りにできたかというと、50点ぐらいでしょうか。
1か月で劇的に変わるということもありませんし、そもそもそういう年齢でもないですが、良い習慣になりつつあると思うので、これからもできるだけ続けていきたいと思っています。

今月は対局もなく、仕事もなく、ゆえに収入もなく、他に予定らしい予定もほとんどなく、大半の時間を家で過ごしたのですが、その割にやることはいくらでもあって、ちょっと不思議な気分でした。
将棋に向き合っていると、時間はいくらあっても足りません。
同じことを勉強していても(たとえば詰将棋を解くとか)以前より時間がかかる気がするので、なおさらです。
こんな贅沢な時間の使い方が許されて、将棋指しで良かったとつくづく思います。

ただ、やっぱり若い頃と比べると、集中力が続く時間は減っている気がします。
落ちてしまった筋肉を戻すには、時間も労力もかかりそうです。
ただ、人生経験も将棋に役立つと僕は思っているので、それをこれからの結果で示せるようにしたいですね。

今朝は読売新聞の社説と、朝日新聞の天声人語で、藤井四段が取り上げられていました。
確実に、将棋界に良い風が吹いていると感じます。
数年前からずっとそうです。
立場が変わっても、同じ船に乗った一員であることには、何の変わりもありません。
これからも、将棋界に貢献できるように、頑張っていきたいと思います。

GW

ゴールデンウイーク前半戦ですね。
今年は1・2日を含めれば9連休の暦ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
(棋士にはあんまり関係ありませんが笑)
たとえば今日明日は超会議など、将棋関係のイベントもたくさんありますので、チェックしてみてください。

将棋連盟ライブ中継も、今日は世田谷花みず木オープンという、非公式戦の対局を中継しています。
もう今年で10回になるのですね。
島先生が中心となって開催しておられるはずですが、イベントを続ける大変さは自分もそれなりに分かるので、10回という数字は、すごいの一言です。
世田谷は明日もシモキタ名人戦がありますし、何かと街を挙げて将棋を応援して下さっていて、ありがたいことです。

 

昨日の中継は、大阪では竜王戦3組決勝の大一番がありました。
組決勝ですので、読売新聞の観戦記もあります。
4月にランキング戦の決勝が指されたのは、自分の記憶ではここ数年なかったように思うので、今年はすこし進行が早いのかもしれません。
そもそも今年は4月に対局が比較的多い印象です。
体感的なものなので、本当かどうかは分かりませんが。

東京では竜王戦6組準決勝と、王座戦本戦。
昼間にカロリーナに会いに行った足で、久々に中継室に寄ってコメントしたのですが、自分の大局観は正しかったのかどうか?
いろいろな棋士がときどきコメント・解説していますので、その感覚の違いなんかも、楽しんでいただければと思います。

 

田村ー渡辺戦の中盤戦で、△5四銀と出た手は斬新でした。
竜王のブログにはさらりと「無理気味でした」と書いてありましたが、どうなんですかね。
6二金・5四銀という形そのものは昔からあるとはいえ、頻繁に登場するようになってからはまだ日が浅いので、まだ評価が定まっていないようなところがあります。

飛車の位置も8一~8四までいろいろあって、それぞれ最善の仕掛け方が変わってくる可能性も高そうです。
「何の代償もなく▲6四角と取られてはいけない。しかし飛車が8四にいて、手持ちに歩があるときは△5四銀と出てあえて▲6四角と取らせる手も有力」
というような形で、基礎知識が徐々に共有・醸成されていくのかもしれません。

本局は相掛かりの出だしでしたが、部分的な形は左美濃急戦に似ていました。
ちなみにもう1局も、中盤の局面だけ見たときは矢倉かと思ったら、相掛かりでした。
このように、戦型同士が緩やかにお互いに関係しているのが、いまの相居飛車の面白く複雑なところだと思います。

 

盤外の話題。
関西囲碁将棋記者クラブ賞
最近よく師匠が受賞されていますね。ありがとうございます。
それと、おめでとうございます。

一門の祝賀会は5月5日です。