5/10 青嶋五段戦(2)

昨日の続きです。
まだの方は先にそちらをどうぞ。

△7七歩の王手に対し、応手は3通り。

(1)まず▲同玉は悪手で、これには△6八と!がやや珍しい好手。

▲同金でも▲同銀でも、△5七飛の王手馬取りが決まってこれは勝ち。

(2)▲同桂は有力。これに対しては昨日出てきた△6七とがまず有力で、▲同玉△5七飛はやはり王手馬取りで勝ち。
ただ▲8九玉と逃げて、△7八歩▲8八銀△7七と▲同銀と丁寧に応じられると、攻めきれません。
そこで▲7七同桂には△6七桂と打つつもりでした。

次は△7九桂成で、▲同金は△6八と▲同金△8八飛、▲同玉は△6八と▲同金△8八銀で、いずれも詰みます。
後者の変化で▲8八同玉△6八竜▲7八合駒に△8九金▲同玉△7九飛の詰み筋を用意したのが、△7七歩▲同桂を入れた狙いです。
(金合があれば詰まないが持っていない)

この図で▲6五馬はやはり有力ながら、△8八銀まで同じように追って▲7八玉△7九飛▲6七玉△6八竜▲同玉△7七飛成▲5八玉

△6六桂▲4八玉(▲同馬は△4七金で詰み)△3八金▲同馬△同と▲同玉△4七角▲2八玉△7四角成と一本道に進んで勝ち。

ただしこれで物語は終わりではなく、△6七桂には▲8八玉の早逃げが「ザ・手筋」。
対してこちらも△9一玉と早逃げしてどうかというのが対局中の読みでした。

桂馬を渡す直前に、桂馬を渡しても大丈夫な状態を作るという狙いです。

以上の変化は感想戦でもやったのですが、帰り道に、▲8八玉でなく▲8九玉と早逃げする手に気がつきました。
玉が8九にいるといきなり▲6七歩と取れる(↑の図だと玉を抜かれてしまう)ので、この変化は負けだった気がします。
第一感だと▲8八玉のほうが自然に見える(△7九桂成が王手にならないので)ところなので、対局中は気がつきませんでした。

 

最初に戻って、実戦は(3)▲8八玉を選択。
実はこの手には意表を突かれました。
なぜか?は昨日の冒頭にあった状況把握を思い出してほしいのですが、現状、飛車が渡せるので△7八飛!と打ち込んでいく攻めがあり、いかにも危なそうに見えるのです。
ところが以下▲同銀△同歩成▲同玉△6七銀▲8八玉△6八とに▲9六歩!が粘りある一着。
形勢はきわめて難解です。

戻って▲8八玉の局面では△6八と▲同銀(▲同金は△同竜で詰み)△5六桂という攻めもあり、これが△7八飛以下の詰めろでかつ銀取り。
いかにも勝てそうに見えますが▲5七角と受けられて、この変化は勝てません。

実戦は▲9六歩のあと、△6九と▲9七玉△7三歩▲8四金△8三金打・・とさらに40手ほど終盤戦が続いて、最後は運良く勝てました。
最初の局面では、勝ちか負けかはともかくもう終わりそうに見えたのが、意外なバランスで全然終わらないので自分自身、将棋の終盤戦の持つ奥深さに驚きました。

いつもこういう面白い終盤に出合えるわけではないとしても、これからもできるだけこういう将棋が指せるようにと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です