あれこれ

昨日はカロリーナの対局(リコー杯女流王座戦)が中継されていました。
久々の対局なのと、直前にヨーロッパに出かけていたので体力的なことも心配していたら、むしろ良い将棋が指せたようで感心。
特に中盤は、すこし苦しい局面と見えたところから、うまく粘りました。

図ははっきり優位に立ったあとに、再び追い込まれている場面。
観戦しているほうは特に面白いところ、対局者としては一番大変なところ。
ここで▲3三銀~▲2五桂と迫ったのが良い手で、勝ち筋に入りました。

本戦入りはたぶん初めてのはずです。
まだ強くなれると思うので、この調子で頑張ってもらいたい。
話題になるだけでなく、こうやって良い将棋を指して、ファンに観てもらうことが大事です。

一昨日に続いて、渡辺竜王のブログより。
昨日はほとんど同じ時間帯に、藤井四段の学校のことを書いていたようで、偶然の一致にちょっとびっくり。
渡辺竜王も高校生としての3年間をプロとして過ごしているので(彼は東京ですが)、大変さは分かるのでしょうね。

あと先手中飛車に対するこの構え、実は僕も同感で、この形が流行しているのは何だか不思議な感じなんですよね。
僕はまさに「自分らの年齢の棋士」です。
ひとつ言えることは、端から△1四歩~△1三角と使う技術が昔に比べて一般化された、ということはありそうです。

26連勝目を献上となった、瀬川五段のブログ
対局の朝に声かけられちゃうとはびっくり、でもそれは藤井君だけでなく、瀬川さんも有名だからこそでしょう。
渡辺さんとも瀬川さんとも、最近は全く会ってないんですが、久々にブログ研やりませんか。

それはさておき、負かされたとたんに応援団になるという気持ちは、なんとなく分かる気もします。
あと、近々に対戦が決まった棋士もたぶん、自分のところまでは負けずに来てほしいと思っているはずです。
将棋指しとはそういうものだと思うので。
ファンや世間とはすこし違った形で、棋士もみんな、藤井四段の対局に注目しています。

その藤井四段、今日は朝日杯でアマチュアとの対戦。
混乱を避けるため、公開対局は急遽中止になったそうで、ここでは指す前から伝説を作ってしまいました。
たしかに、会場が対局どころでなくなっては本末転倒なので、やむを得ないと思います。
公開するためには、電王戦のときみたいに有明コロシアムとか、国技館とかを借りるしかないですかね。
(冗談半分ですが、あながち冗談でもないかも?)

ちなみに朝日杯はプロアマ戦全10局の一斉対局で、東西、午前・午後に分かれて指されます。
例年通り、全体の勝敗も注目されるところでしょう。

それから、今日は棋聖戦第2局。
中継ブログによると、戦型予想はかなり割れたみたいで、これほど予想が分かれるのは珍しい?
なんだかいつにもまして、楽しそうな前夜祭です。
個人的には横歩取りかなと思っているのですが、どうなるでしょうか。
第1局に続いて、終盤の大熱戦を見たいですね。

2件のコメント

  1.  そういえばNHKのニュース拝見しました。

     それはさておき。前にも書きましたが、毎度のことですが、メディアの異常な加熱に対し、棋士の皆さんは金の卵を守って欲しいと思うのです。

     さすがNHKだけあって、先生の将棋としての解説を報道していましたが、他のテレビやメディアは単に「連勝記録」が大事なだけのような報道ぶりだと思います。具体的には将棋そのものの報道がほとんどない。アマにプロが勝ってああいう報道ぶりは、さすがに棋士を舐めているのでは?理解していないのでは?と思います。

     藤井四段へのメディアの熱狂は記録が途絶えるまでの一過性のものだと思いますが圧倒的すぎて。実際それまで話題になっていた三月のライオンが飛んでしまいましたよね。

     藤井ブームが継続している中で、棋士の皆さん(特にベテラン)の積極的な活動に期待します。棋士の皆さんが前面に出ることで、藤井だけではない、と、結果的に藤井四段を守ることになるからです。

    1. おっしゃる通りで、自分なりに将棋そのものや、多くの棋士をアピールしていきたいと思っています。
      表に出る部分だけでなく、舞台裏でも、なるべく将棋界にとって良い形で取り上げていたただけるよう、努力しています。

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