100年をつなぐ

まだ大記録の余韻冷めやらぬ感じですが、公式戦は他にも数多く行われています。
今日はA級順位戦が2局と、棋王戦本戦、それにリコー杯女流王座戦が3局。
名人戦棋譜速報日本将棋連盟モバイルでお楽しみください。

大きな対局では、王座戦の本戦が進行中。
一昨日の渡辺ー菅井戦はねじり合いが続く面白い将棋でした。
序盤で▲5七金~▲4六金と繰り出すなんて手があるんですね。
一見驚かされる、しかし読みの入った手が多く出てきて、すごいものだと思いました。

渡辺竜王が敗退して、残ったメンバーは竜王より年下の棋士ばかりに。
そして昨日広瀬八段が敗れ、とうとう20代の棋士だけになりました。
王座戦ではこれで5年連続、20代の挑戦者ということになるそうです。

 

表題は、ここ数日ふと、思い出していた言葉。
先輩との対戦から、後輩との対戦までで、世代をつなぐこと100年。
年齢に関係なく楽しめるのは、将棋の良いところのひとつです。

半年前、藤井四段が加藤九段との対局でデビューし、先日加藤九段は引退、その翌日に藤井四段が28連勝を達成。
歴史のバトンがつながった2日間、という気がしました。
藤井四段も50年か60年後、平成の次の次の元号生まれの新人と、対戦したりするのかもしれません。

今年は8つめのタイトル戦の誕生という、将棋界にとってとても大きな出来事もありました。
思い起こせば、他の7つのタイトル戦は、いずれも前身を含めると半世紀以上の歴史を持つものばかりで、主催新聞社には、本当に感謝しかありません。
100年をつなぐのも、なんといっても棋戦があればこそです。

 

叡王戦に次いで新しいタイトル戦にして最高棋戦の竜王戦。(前身は「十段戦」)
決勝トーナメント開幕を直前に控え、七番勝負の開催地が発表になったようです。
例年通り、全国各地を転戦します。
行く先々で、現地のファンに喜んでもらえたらと思います。

そういえば、将棋会館のある千駄ヶ谷は、能楽堂があることでも有名ですが、渋谷のセルリアンに能楽堂があったとは知りませんでした。
最高の伝統文化を発信する舞台として、実にふさわしいですね。

1件のコメント

  1. 対局はやはり能舞台上でやるのでしょうか。でなければ意味がないですよね。
    能楽師にとって能舞台は神聖な場所で、白足袋を履かないで上がってはいけない場所です。
    能の公演自体も、「神様に見ていただく」気持ちを根本に持って演じます。だから表現が簡素で様式的なのです。
    そのあたりは棋士も対局室は神聖な空間だと思いますので、事前にきちんとレクチャーがあれば大丈夫だとは思いますが。
    新しいとは言ってもそれでもすでに16年間、「神様に見ていただく」気持ちで能楽師たちが公演を重ねてきた能舞台。そこで開催する最高棋戦は、まさに「天覧対局」のようなものですね。
    それを第1局に持ってくる主催者も、わかってるなあと感じます。
    昨年の天龍寺に匹敵しますね。

    昨年は残念ながら、最高の舞台に泥を塗らないようにとの関係者の思いが却って大きな問題を作ってしまったようでしたが、今年は天覧対局ですべてを祓い清めていただけたらと思う次第です。

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