藤井四段、29連勝。
昨日も素晴らしい将棋でした。
▲3三銀成と食いちぎって▲1五角は気がつきにくい攻めで、またもやすごいものを見た気がしました。
竜王戦の予選1回戦で連勝が始まり、決勝トーナメント1回戦で新記録達成。
この先どこまで勝つでしょうか。
歴史的瞬間は、モバイル中継と、NHKニュースを見ていました。
NHKの9時のニュースはすごい視聴率だったとか。
終局後は読売新聞号外も出たようです。
上記リンク先には何人かの棋士が寄せたコメントも掲載されています。
羽生三冠の「檜舞台で顔を合わせる日を楽しみにしています」というコメントは、あまりにも重みがありました。
今朝の朝刊も自分の知る限り全紙1面トップ、テレビ欄を見ても藤井四段の名前がいっぱいあって、完全に日本のトップニュースになっています。
すごいことが起きたのだなあと改めて思いますし、いっぽうで同じ世界の出来事という実感がありません。
将棋は一局一局の積み重ねなので、一局の将棋の出来もさることながら、このパフォーマンスをいつも続けているというのが本当にすごいことで、こういう人が現れたということが、何よりの驚きです。
ひとつ勝つたびに彼のファンが日本中に増えている現状で、対戦相手も燃えるを通り越してさすがにやりにくくなりそうですが、次の佐々木勇気君も「止めるつもりで臨みます」と力強いコメントで素晴らしいと思いました。
彼はしばらく前から加熱する報道陣の下見に来ていて、たしかに当日を平常心で迎えるためにできるだけのことはやるのがプロだよな、と感心しました。
次も素晴らしい将棋を期待しています。
昨日は久々に月例報告会に出席。
その折に大内九段の訃報を知り、驚きました。
威厳があってカッコイイ先生でした。
個人的には、旧帝大のOB会である「学士会」の将棋会に一時期お邪魔していた関係で、大内会のファンの方々と接する機会もあり、先生の人望を感じていました。
この会は大内先生のさらに師匠である土居先生の頃から続いているそうで、いまはこうした古い集まりは少なくなっているはずなので、これからも続いてほしいと願っています。
謹んでご冥福をお祈り致します。
今日は女流王位戦の最終第5局。
タイトル戦のフルセットというのは言うまでもなく、なかなかない大一番です。
戦型は相振りで、伊藤女流二段がまたも押さえ込みを目指す構え。
挑戦者としては最後まで自分の棋風に忠実にという気持ちでしょうか。
またリコー杯女流王座戦は、今日で二次予選が終了、最後の本戦進出者が決まります。
カロリーナが先日の対局のことをブログに書いていました。
ちょっと長い、かつ、英語ですが、紹介しておきます。