池田修一先生

久々の出張から帰りました。
八戸の皆さまには温かく迎えていただき、ありがとうございました。
おかげさまで、楽しく過ごした2日間でした。

八戸といえば、池田修一先生のお名前を忘れるわけにはいきません。
長年、地元に腰を落ち着けた棋士で、大変な名士だったそうです。
以前先崎九段のエッセイで読んだ「将棋の池田と言えば分かる」の話が好きで、印象に残っています。
地元の方に聞いたら、あれはやっぱり本当の話らしいですね。すごいものです。

今回お邪魔したのはNHK八戸支局で毎年開催していただいている子ども大会でしたが、これもその当時から、ずっと続いている大会で、そういう催しが数多くあります。
運営されている世話役の方々も皆さん、池田先生のお弟子さんでいわば「同門」にあたる間柄なのだとか。
人間関係が長く続くのはプロの世界も同じですが、それ以上に強い結びつきを感じました。
これからも末永く将棋界をよろしくお願い致します。

 

現役棋士として活動しながら、東京・大阪以外の土地に住むというのは対局への影響を考えるとなかなか大変で、かくいう自分も地元(広島)への気持ちもありながら、現実にはなかなか戻ることは難しそうです。
そんな中、今年から阿部健治郎七段が地元(山形県酒田市)に帰ると聞いて、思い切った決断に感心しました。
自分より後輩で、まだ30前なのでかなりの勝負手ですが、この先の人生のことも考えた上での決断でしょう。
どうか、応援してあげてください。

棋士が地方に住むのは、普及面でのことを考えると将棋界にとっては明らかにプラスなので、連盟としても何か支援できないものかという思いは以前から持っています。
これもなかなか言うは易し、なのですがその時々で、考えていくべきことと思います。
とりわけ東北は、将棋の盛んな地域が多く(なんとなくですが寒い土地のほうが将棋人口は多い印象があります)、棋士もよく出かけているので、在住棋士がいるのは何かとメリットが大きそうです。

 

昨日は夕方の新幹線で帰ってきて、特に自分に影響はなかったのですがところどころ大雨、車窓から見える川はどこも増水していました。
秋田県など、かなり大きな被害が出た地域もあるようで、その中には以前お伺いしたところもあり、とても心配しています。
心よりお見舞いを申し上げます。

先週は九州で大雨が降ったばかりですし、自然は怖いですね。
日々の備えが大切、それと、自分自身が健康でいられるようにと思います。

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