来場御礼と、将棋世界付録など

昨日はのべ14局ほど指したようです。
ご来場いただいた方々にはどうもありがとうございました。
このあとも東竜門のイベントや、奨励会員にガチンコで挑戦できるコーナーなどがありますので、ぜひお越しください。

ここ数年の指導対局では、特に大人の方には勝ち負けや上達といったことよりも、なるべく新しい発見があるようにという思いで、指しています。
教室だとやっぱり棋力向上を旨としますが、必ずしも繰り返しではない指導対局では、ちょっと指し方を変えているつもりです。
特に東京ではいろんなプロ棋士と指す機会が数多くあるので、自分なりの色を出すという意味もあります。
昨日は複数局指された方もいたので、なおさらでした。
その日ならでは、片上ならではの一局になっていれば、こういう手もあるんだと思ってもらえれば、幸いです。

また平手戦では、ソフトやネットを使って研究した形をぶつけられることも増えました。
昔から、アマ強豪の方というのは独自の戦術を持っていることが多く、最近は環境の変化もあってよりその戦術に磨きをかけやすくなったという面があるように思います。
昨日は流行の銀冠穴熊を指されました。
増田四段の書籍が出てからも、この戦法は進化を続けているようで、面白い将棋になり、僕も勉強になりました。

 

昨日に続いて将棋世界の話題。
実は付録だけまだ読んでいなくて、昨日電車の中で読みました。
藤井四段の子どもの頃(という表現はおかしいでしょうか?)の将棋について書けるというのは杉本師匠ならではで、貴重な資料だと思います。
特に2問目は実に鮮烈で、「こんな華のある悪手」は見たことがない、の表現も納得でした。

彼の将棋は華のある部分と手堅い部分がうまく同居している印象で、杉本七段もその部分を意識して書かれているように思いました。
いずれは実戦集というような話もあるだろうと思いますが、そのときに29連勝のときとどう変化しているか、というのも注目かもしれません。

 

JT杯は森内九段が石田流で勝ち。
指導対局の休憩中に中継を見たら、久保王将のほうが居飛車を持っていてびっくり。
そのときは居飛車がだいぶ優勢に見えたのですが、お仕事を終えて改めて見たら逆転していて再度びっくり。
きっと早指しならではの駆け引きがいろいろとあったのでしょうね。

今週は王位戦第3局。
連敗中の羽生先生がどんな作戦で行くかに注目しています。

5件のコメント

  1.  お疲れ様でした。

     自分もこのサイトで告知を見て行ってみました。
     それでも、低級者なのでプロの方に差して頂くのは申し訳ないと思いつつ。
     仕事が忙しくて休日は家で身体を休める(寝る)ことが多いのですが、それで良いのか、みたいな感じです(笑)。このサイトが後押しして下さいました。ありがとうございます(笑)。

     で、質問なのですが、6枚落ちでいわゆる定跡は知っていましたが、あえてそうしなかったらやはり難しい結果になりました。

     佐々木先生は(6枚落ちで)こうすれば勝率が上がりますよ、と教えて下さいましたが、低級者は6枚落ちでも勝つこと優先で6枚落ち定跡通りする方が良いのでしょうか?
     それともあえて6枚落ち定跡を外してチャレンジする方が良いのでしょうか?

     個人的には、絶望的、と思う局面で、佐々木先生が勝ち筋が2つあります、と言って(1つは低級者には無理なので先生が差す)、もう一つは考えて下さい、的な指導はとても勉強になったのですが・・。

     駒落ちの場合どう考えたら良いのかご教示頂ければ幸いです。

    1. >マックイーンさん
      お越しいただいたのですね。どうもありがとうございます。またの機会の際はぜひお声がけください。

      ご質問の件は、もちろんどちらでも良いと思いますが、繰り返し指すのであればまず定跡をマスターして、
      その後4枚落ちに進む自信がなければ6枚落ちであえて定跡を使わない。
      みたいな感じが良いのかなと思います。

  2.  いやー初級者なので、なかなか気後れしてしまって。皆さん強そうな方ばかりで、結構会話をされていたのでお知り合いの方も多いのかな?と引いてしまいました。

     こういう感覚の初心者も結構いると思います。
     個人的には結構勇気を出したつもりで行きましたが。見た目は平然としつつ内心はガクブルだったりして(笑)。
     
     あと、初見の初心者の大人の指導って難しいんだろうな、というのが佐々木先生の反応を見た感想です。ある程度気心の知れた先生だと中盤でも、それはどうですかね?と指摘頂けるのですが、色々気を遣っておられたように感じました。

     ご回答ありがとうございます。まずは定跡で、余裕が出たら定跡を外してみたいと思います。

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