終盤力とは

昨日のお昼頃、帰京しました。
小松でお世話になった皆様、どうもありがとうございました。

「北國王将杯」という自分の生まれる前からの歴史ある大会で、審判長を務めさせていただきました。
地元のお米などの豪華賞品に加えて免状獲得のチャンスなどもある大会で、参加者も毎年3ケタにのぼるそうです。
地元紙・北國新聞社や小松市、ほか長年のスポンサー・世話役の方々に感謝、感謝です。

指導対局は30局少々。
挨拶でも話しましたが、いちばん上位に残る人たちの、そのすぐ下あたりの層が厚い印象を受けました。
平手も何局か指し、心地よい疲れとともに一日を終えました。

 

その仕事の締めくくりの、宴席での話。
金沢大学将棋部の面々から「終盤力を鍛えるには」という、酒の席とは思えない真面目な質問があり、とっさに自分は「こういう将棋(↓)を観たり指したりしたときに、考えてて楽しいと思えるようになる、目が輝くようになること」と答えました。
その答えがいちばんふさわしかったかどうか、は分かりませんが大事な要素だとは思います。

図がその将棋で、4面指しのうちの1局。
対局者は部員の1人で、隣の対局や、観戦している人の中にも仲間がチラホラ、という状況でした。
自分の第一感では「(先手の攻めが)切れそう」だったのですが考えてみると難しく、結論がなかなか出ないので驚きました。
それを面白いと思えることが大切です。

実戦はここから△6一銀▲8二金(▲7三歩をこのタイミングで利かすのも有力)△同玉▲6一馬△7二香▲7三歩(▲6四金や▲6二銀も有力)△同香▲同金(やはり▲6四金や▲7二銀も有力)△同玉▲6五銀△7五金・・と進んで後手(僕)の勝ち筋に。

棋譜の途中に書いた他にも、いろいろと変化膨大です。
特に答えは書きませんので、興味のある方は考えてみてください。
一生懸命考えれば、そのぶん必ず強くなれると思います。

 

ところで、最近の中継で驚いたのは、なんと言っても渡辺竜王の詰み逃しでしょう。
王将リーグ1回戦、郷田九段戦

最終盤をたまたまリアルタイムで観ていて、すごい見切りだなあとびっくりしていたのですが、やっぱりもっと分かりやすい勝ちがあったし、最後は逆転していたのですね。
きちんと調べるか、こうやって本人に教えてもらわないと、ちょっと観ているだけでは、なかなか分かりません。

竜王にして詰みを逃すことがあるぐらいで、いかに将棋の終盤が難しいか、ということがよくわかります。
だからこそ、実戦の難しい局面を考える、そしてそれが楽しいと思えるようになることが、一番の上達の秘訣なのかなと思ってそう答えた、という話でした。

 

今日は練習将棋の日で、明日は対局です。

 

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