将棋ではなく、バックギャモンの話題です。
この3連休は久々に大会に参戦します。
理事在職中はお休みと決めていたので、国内大会への参加はたぶん5年ぶりだと思います。
ギャモンは覚えてから15年ぐらいで、けっこう長い趣味になりました。
かつてまだ覚えて日が浅い頃に、一度だけこの王位戦のトーナメントで優勝したことがあります。
実はそのときと比べると、その後はだいぶ上達しているのですが、なかなか勝てません。
まあ、案外そういうものです。
喜ばしいことに、最近は若くて強いプレイヤーが増えてきていて、日本のギャモン界は隆盛の一途です。
こないだニコ生で話した通り、自分の実力は、国内だと30番目ぐらいなのではないかと推定しています。
(もちろん実際のところはわからないけれど、オープンクラスに出る人の中の真ん中ぐらいかなと)
一番熱心にやっているときで、10位前後ぐらいまでは行ったと思っているので、それから7~8年で強いプレイヤーが20人ぐらいは増えたという実感です。
ギャモンは実力の指標としてPR(パフォーマンスレーティング=1試合にどの程度ミスをするかという指標)を用いることが多いですが、現在の自分の平均が4点ぐらい。
たぶん王位になったときは6~7点ぐらいで、体感的にはいまが一番強くなっているような気がします。
トッププレイヤーだとこれが3点を切るぐらいになります。
業界全体の技術向上にはもちろんソフトの影響が大きいですが、それ以上に、ソフトの考え方を翻訳するようなイメージで、人間が使える戦略に言語化する作業が進んだ点がかなり大きいと思っています。
特に日本は数名のプロプレイヤーを中心に、考え方が上級者→中級者→初級者と順に伝わり、結果として中級者の層がかなり厚くなっている気がします。
これを将棋で例えると、6枚落ちで勝つことができるぐらいのレベルから、2枚落ちで勝つことができるぐらいのレベルまでの間に、指導法・学習法の高速道路ができたようなイメージです。
将棋でも今後、同じようなことが起きたら良いなと思っています。
僕がバックギャモンのソフトに初めて出会ったのは、ルールを覚えて間もない頃だったので同じく15年ぐらい前のこと。
いま思うと、その頃からたしかにソフトは強かったですが、いまと比べるとかなり扱いにくい代物だったように思います。
現在主流のソフトは、中級者以上のプレイヤーにとってはすごく使いやすく、対局と感想戦を重ねることで自然と強くなっていくように作られていると思います。
将棋ソフトがそういう方向に進化してほしいというのはずっと前からの願いなのですが、どうなるのでしょうね。
私は子どもの時にひととおりボードゲームをやって(バックギャモンや軍人将棋、スクラブル、ホビージャパンやアバロンヒルのシミュレーションゲームも含む)、相手がいなくなってやめて・・。
昭和のボードゲームがソフトのおかげで平成によみがえり、盛んになるのはすごいことだし、いいなぁ、と思います。
私が子どもの頃は、ボードゲームは家庭内や友人間の遊びという感じで、バックギャモンをやってくれる人が周囲に1人しかいなかったので、そいつがやめたら終わり、という。昔はネットもなかったので全国組織があるのも知りませんでしたから。
ネットが発達して、結果人間対人間のボードゲームの復権というのはおもしろいなーと、と思います(良い意味です)。
将棋ソフトは、確かに、強すぎて、一部マニアを除く一般のアマチュアにとっては使いみちのないものになってしまいましたね。