旅先にて

金曜日は初めて能登空港に飛んで、その後はひたすら食い倒れてました。
北陸は金沢やその周辺だと新幹線もあってとても行きやすいですが、能登半島となるとなかなか行くのは大変で、前から一度は行きたいと思っていたので実現して良かったです。

今年は棋士に戻ったあとも、対局以外の仕事は異様に少なかったのですが、おかげでこうして旅行に出かけられたり、他にもテレビの仕事が二つ返事で引き受けられたりと、悪いことばかりでもなかったかもしれません。
実はこの旅行が決まったあとに同じ日程でお仕事の依頼があって残念ながらお断り、ということが立て続けに2回ありました。
たぶん、今年は仕事には縁のない年だったのでしょうね。
いただいたお仕事はできる限り引き受けることにしているので、来年は自分の時間も大切にしつつ、もうすこし仕事もできたらいいなと思っています。

 

さて2日間で訪れた土地を地名で記すと、能登のほかに、輪島・珠洲・穴水。
ひたすら雪道だけが続く景色を眺めながら、この地から東京・大阪に通ってプロになった井道さん(珠洲市出身)はすごいものだなと思いました。

地方出身の後輩というと他にも石田五段(北海道名寄市)とか佐々木四段(長崎県対馬市)とか、何人かの顔がすぐ思い浮かびます。
本人もそうですがご両親やご家族は、さぞ苦労されたことと思います。
棋士は比較的地方出身者が多い印象で、地理的なハンデはかなり大きいと思うのですが、それを乗り越える根性がなくてはプロになれない世界なのかもしれません。

 

いまは通信環境が良くなって、宿泊先の輪島温泉でも、夜はその日の中継を見ていました。
トップ棋士の対局が多く、豪華な一日でした。

棋王戦挑決、黒沢五段の快進撃が続いています。
本局は途中はだいぶ模様が悪そうでしたが混戦に持ち込んで秒読みの中を競り勝ち。
第2局は年末27日とのこと、今年最後の大一番になりました。

A級順位戦は豊島八段が2週続けてタイトルホルダーに敗れ、一気に混戦模様に。
挑戦ラインが3敗まで下がる可能性も高くなりましたか。
この将棋は入玉寸前の玉を深夜にきっちり仕留めた渡辺棋王の寄せが見事でした。
角換わりの将棋は、▲4八金型が増えたことで以前より入玉模様になりにくくなっている印象なんですが、やはりこういう終盤で適確に指すことの重要性は変わりませんね。

朝日杯では藤井四段が中学生での本戦入りということで、ニュースにもなっていました。
午前中の将棋、最後の詰みはさすがに鮮やかでしたし、午後の将棋も見事なカウンターを決めていて、相変わらず内容が強いです。
来週の叡王戦もそうですし、さすがにこれだけ勝つとトップ棋士との対戦が増えてきて、再び注目が高まりそうです。

最後に、斎藤新四段は苦戦の末の白星デビューでしょうか。喜びも一入でしょう。
相穴熊特有の直線的な将棋ではなく、押し引きのある内容でした。
ところで、奨励会幹事がデビュー戦の相手だった例って、過去にあるのかな。
お互いやりにくいものなのかどうか、ちょっとだけ気になります。

では今日はこのあたりで。

 

2件のコメント

  1.  ちょっとコメントしたくなる記事が続いているのですみません・・。

     石田先生の話ですが、中3まで飛行機で通われていたというのを聞いて、子どもを持つ親からすると、親御さんは本当に大変だったのだろうと思います。
     名寄だと特急で新千歳まで行ってさらに飛行機の往復。1回いくらかかることか。そして親としてはなにより中学生を一人で月2回も東京に送り出して何かないだろうか、という不安も大きかったと思います。

     佐々木先生の対馬というのはもう無理なので家族で引っ越されたとか。

     地方の方は本当に家族全体のサポートが必要なので、大変だと思います。
     そんな問題より、子どもの好きなことをやらしてあげたいという親御さんは本当にすばらしい方々だと思います。

     余談ですが、私はここ2年忙しくて今年に至ってはお盆の帰省すら出来ませんでした。余裕ある部署に配属されたときは趣味の旅行を年2回くらい楽しむ余裕もあったのですが。
     ポジティブに考えますと、旅行できる余裕があるというのもまたそれはそれで幸せなことだと思います。

     そういう年は割り切ってプライベートを満喫される方がいいと思います。
     人生、地震などの災害も含め、毎年何が起こるか分かりませんしね・・。

    1. まさにそうですね。旅行に出かける余裕があるのはありがたいことと思います。

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