昨日も夕休から連盟で順位戦を観ていました。
一昨日はC2に関しては、比較的早い終局が多かったのですが昨日は一転して熱戦が多く、深夜まですっかり楽しませていただきました。
藤井四段は快勝でしたが、他の上位陣は軒並み大激戦。
中でも今泉ー牧野戦はすごい激闘、まさに「作ったような」変化ばかりで面白い将棋でした。
やはり玉頭戦は将棋の華ですね。
増田ー佐々木戦も終盤いろいろと難しい変化が潜んでいました。
結果としては上位陣がかなり崩れて、ただ一人全勝を守った藤井四段にマジック1が点灯。
なんだか彼の目の前の道だけが開いていくようで、スターはこういうものなのかと思う一方で、そんなに簡単でもないだろうなとも思っています。
少なくとも同じクラスで指していて、中学生に先に上がられて何も感じない若手プロはいないはずなので。
残り2戦の相手はいずれも新鋭、若手強豪なので内容も含めて大いに注目です。
自分はもちろん知らないのですが加藤先生が新四段のとき・・はあまりに時代が違いすぎるとして、谷川先生が中学生で順位戦デビューされたときは、どんな空気だったんでしょうね。
過去の記録をひもとくと、そのときは8-2で4人が並んで、谷川新四段は頭ハネを喫しています。
少なくとも、簡単にお通りくださいという空気でなかったようには見えます。
必ずしも世間の期待通りの結果にならないことは、逆にこの世界の良さを示すことでもあります。
ところで、もし藤井四段がこのまま順調に勝ち続けた場合、数ヵ月後には七段になっている可能性もありますね。
昇段に関することもどうやら注目を集め始めているようで、この話はまた明日改めて。
それと昨日はカロリーナが、女流名人戦予選で清水女流六段を破るという大金星を挙げました。
夕方、街を歩いているときに弟子からの電話があったわけですが、それがあまりはしゃいだ様子ではなかったので、師匠は大変感心しました。
順位戦の観戦前に棋譜を並べたのですが、内容も堂々たるものでしたよ。
将来彼女の実戦集が出ることがあれば(いつか英語で出てほしい)、必ず収録されるべき記念の譜です。
外国人が永世(クイーン)名人に勝つ、というのはどれほどのインパクトなのか。
個人的には、かなりの大ニュースかなと思ったのですが、どうやらそこまでではなかったようで。
ただ、こうして藤井四段の陰に隠れながら、いろんなニュースが業界内で生まれているのが、いまの将棋界だと思います。
藤井四段が実績を上げるたびに最年少記録であるように、カロリーナもそのたびに外国人初ですから、これからも強くなって良い結果を残してもらいたいです。
昇段と言えば、複数の昇段条件を「たまたま都合のいい順番で」達成したら連続昇段して、「たまたま不幸な順番で」達成してもひとつしか昇段しない、という現行の規定は不平等に感じます。
ひとつの例ですが、勝星ひとつで1ポイント、順位戦昇級で100ポイント、タイトル1期で500ポイントなどと決めて、累計ポイントによって昇段するという制度なら、そうしたタイミング問題は解消されます。
片上先生
テレビでのわかりやすい解説を、いつも拝見しております。
ただ一つだけ気になった点がありまして、厚かましくもコメントさせて頂きました。
デビュー当時ならともかく、今藤井先生との対局を「中学生と指す。」と考える先生はいらっしゃらないのでしょうか。
あの深浦先生でさえ、離席した時に藤井先生のスニーカーを見て、その時初めて「今中学生と対局してるんだ。」と思われたそうです。
これからの順位戦は確かに昇級がかかった真剣勝負になりますが、どの先生もただただ「実力のある相手と対局する。」という意気込で真摯に盤に向かわれるだけなのではと思います。
仮に「中学生と指すので負けられない。」などという邪念を持って対局に臨むとしたら、すでにそこで勝負かついていると思います。
お気に障りましたら大変申し訳ありません。
これからもご活躍を期待しております。
なるほど、そうかもしれませんね。
僕だったら、もちろん過度に意識することはないでしょうし、ただ忘れることもないかな。と思います。
カロリーナ女流がタイトル獲るとか顕著な活躍を見せる時が来たら、
海外普及の一環ということでワルシャワで名人戦第一局とかやんないかなと、
心ひそかに思っています。
カロリーナ女流は当然、現地大盤解説会の聞き手として同行。
まあ事実上の凱旋ですね。
あるいは竜王戦の方が資金力・組織力の点で可能性が高いでしょうか。
そのときには僕もぜひ同行したいです。
言いにくいのですが、カロリーナさんの件が出れば出るほど囲碁と比べて将棋界の閉鎖性が明らかになってしまうのではないでしょうか。
特に将棋と並び称される囲碁と比較しても、現行の制度では、外国人が棋士になること自体が事実上不可能。
カロリーナさんだって北尾先生をはじめとする女流の皆さんの暖かい(北尾先生の場合は自腹を切ってまでの)環境があってはじめて挑戦が成り立ったわけで。
単なる強さ追求がプロというのはAIによって成り立たなくなった時代。
地方の方も含めた高い参入障壁と棋力至上主義はトッププロは別として、棋戦に出られないプロが多い現状も含めて時代遅れだと思います。
特に、女流棋士の様々な努力や貢献があってこそカロリーナさんが存在することを連盟はもっと女流棋士の待遇という面でも考え直すべき時だと思います。
特に将棋界が囲碁界に比べて閉鎖的だとは、思えませんが。
外国人のプロがいままで出なかったのは、言語依存の有無による参入障壁の差、プロのハードル(人数)の差、競技人口の差、といったところではないかと。
海外普及が遅れている、ということなら分かりますが、それはやむを得ませんしこれから努力していけば良いかと。
閉鎖的という言葉の使い方が悪く気を悪くさせられたのなら申し訳ありません。
言いたかったのは、書きましたように、将棋界では現行の制度ではプロになるのは制度的に不可能でしょう、ということです。囲碁は、外国人への特例がありますから。
言語の問題はアマチュアの参入障壁。競技人口の問題はネットで解消されつつあります。プロ採用人数も4名と5名、大差ありません。
ので、制度の問題について書かせて頂いた次第。
カロリーナさんの師匠になられたように、先生は国際化に前向きかと勘違いして、時代遅れ等書いてしまったこともお詫びいたします。
棋士は少数精鋭であるべき。日本人だけなのも当然というのも1つの見識だと思いますので。
いや、別に勘違いではないですが(笑)
たしかに将棋界に特例はないですね。もっともゆえに制度的に不可能とは思わないですが。
プロの人数にだいぶ差があることも大きいですかね。
すみません。棋戦→挑戦者決定戦や決勝戦、です。
https://www.japantimes.co.jp/news/2012/03/20/national/pole-vies-to-make-shogi-history/#.WmRn-KiWY2w 現在のカロリーナさん凄い勝ち星!どうしてニュースにならないんでしょうかね。このタイムズの記事知りませんでした。女性で初の外国人棋士です話題にせぬ方がおかしいですよね。女流棋士界が未だ注目を浴びてないのは残念ですし、彼女のブログを海外へ宣伝お願いしたいです。
私海外居住が長いですが、InternationalShogiForumの存在を 存じませんでした。去年は7回目だったという事、世界で元より日本でのプロ―モーションにも力を更に入れ続けて下されば嬉しいです。日本のメディアに取り上げられたのか?私もぜひ見学しに行きたいです。国際交流交流基金が協賛?との事、ここシドニーでそのオフィスに行くこともありますが、将棋のプロモーションや関係行事を今まで目にしたことがありません。世界24にある事務所からもっと宣伝は いかかがでしょう?JFはネットでもニュースレターや広報は多定期にあっています。少なくとも日本文化・言語に興味がある海外の人は その存在を知っている筈です。あと Abemaやニコニコ動画は海外でもリアルタイムで対局中継を見れるので、普及の点ネットの恩恵を私達受けていること間違いないです。YOUTUBEの存在も広報に大活躍です。(著作権は度外視してですが) 余談ですが 海外の特に若者が日本のもので1番興味・人気あるエンタメはアニメ・マンガだと思います。日本のそれに興味ある者はネットの様々なリンクやYOUTUBEのおかげで音楽ではKpopが 好きな子が多いんです。何故かJpopには 行かない知らない。それは著作権の厳しいジャニーズ・他等の日本音楽界のせいでしょう。横道にそれましたが、私の言いたい事は ネット配信の効用を将棋界でもフルに活用して頂きたいという事です。言語上の事は 解決できるでしょうし。NHKで毎日の様に 相撲の成績の如く対局結果が放映されるのもいいなと思っていますが(NHK WORLD有り)。これからの時代TVを観ない方も多いはず、もっともっと数多くの将棋中継やダイジェスト版みたいなものが映像で見られること期待してます。英語版もあったら?もっと将棋ゲームはネット対決で 世界のどこからでも顔を見れていや見たくなくても対局できている訳で草の根普及は簡単なような気が。任天堂さんか世界向け将棋ゲーム作ったら売れないかしら。ブームにならずとも嵌りファンは掴めるかも。長くなりましたが 素人将棋ファンですが日本の将棋界これからも頑張って欲しいです。(台湾・特に中国はまた別の範疇ですね。)
http://shogifan.com/category/news-en/ 参考まで。トップのインデックスや 下の関係リンクもおもしろいです。片上先生,TV番組で幾度も拝見させてもらっております。有難うございます,これからも 将棋の明るい未来を創るのに ご貢献お願いいたします。
I sent a message to Kalorina as well. Thank you for responding me by twitter. Japanese language is not available right now on my husband’s computer, so I wrote this in English. Hontouni arigatou gozaimashita.
thank you for sending comments! keep enjoying shogi:)