昨日の対局は、終始苦しかったものの最終盤でワンチャンスをモノにすることができて、辛勝でした。
序盤はきれいな四枚穴熊に組まれてしまい、中盤では駒損の猛攻を軽視し、終盤ではちょっと緩めた感じの攻め筋を見落とし・・といわゆる「序盤、中盤、終盤、スキだらけ」な内容だった気がするのですが、最後まであきらめずに指せたのは良かったです。
ただ感想戦で聞くと、相手もけっこう悲観していた様子で、意外でした。
局面の見方は案外合わないものだし、形勢がすこし良さそうなのも、それはそれで苦しいものなんですよね。
盤上での反省点は多い内容でしたが、気にしていた時間配分はまあまあだったので、その点は良かったです。
14時台に秒読みが始まったり、自分が秒読み(残り10分)で相手が残り2時間半、という状況はたぶん棋士になって初めてで、今後もそれほどないと思うので良い経験になりました。
不思議と時間切迫による焦りはなく、気持ちの面では落ち着いて指すことができました。
昨日は隣が宮田敦史ー伊藤真吾戦で、自分と同学年の棋士が、同じ部屋にそろう珍しい日でした。
他に関西所属の村田智弘君(同学年はこれで全員)も大阪で対局中で、ちょっとした偶然と言えるでしょう。
三段リーグが長く重なっている面々と同じ部屋で対局すると、ふと昔のことを思い出したりもします。
長らく振り飛車党だったいとしんが初手に▲2六歩と突いていて、その隣で僕が先手中飛車をやっているのは、なんだか不思議な感じがしました。
次の対局も頑張ります。