つれづれなるままに

昨日の棋王戦第3局は、渡辺棋王の快勝。
会心の内容だったように見えました。
昨日も書きましたが、やっぱりここ一番で戦い方を微妙に変化させたような気がします。

永瀬七段のバナナ連投が話題になったようで、たしかに一日8本はすごい。
僕なんか朝ごはんはバナナ1本でもわりと平気なぐらいですけどね。
彼が対局中、いかにエネルギーを使っているかという証拠です。

彼はバナナに限らず寿司もメニューにあれば必ず頼んでいる印象ですし、同じものを連投するのは余計なことを考えたくないということなんでしょう。
自分だったら連投よりローテで事前に考えそうな気がしますが、まあそのあたりは人それぞれですかね(?)

あと昨日は朝日アマ名人戦があったようで、こちらも渡辺さんが優勝。ちょっとした偶然ですね。
40代後半でのアマ大会制覇は快挙のような気がしますし、元奨励会勢を連覇というのもすごい。
羽生世代はアマチュア棋界にも強い方がたくさんいて、本当に層が厚い。

NHK杯は山崎ー稲葉の決勝になりました。
兄弟子の山崎八段は、羽生先生に公式戦で勝つと必ずそのトーナメントを優勝する、という誰もがうらやむジンクスを持っています。
たぶん、何か独特の勢いがつくんでしょう。
才気煥発な両者の対戦は非常に楽しみです。

 

最近、東京の将棋会館道場は、休日になるとよく入場制限がかかっています。
まあ、単純に手狭なので仕方ないことではあるのですが、もったいないですね。
何か良い解決策はないものかと、横目に見てもどかしく思っています。

これは基本的には将棋会館をどう使うかという問題で、道場に限らず公式戦の対局室も放映のためのスタジオも、とにかくスペースが足りません。
将棋界が盛り上がっているこの時期にこそ、立て替え(引っ越し)の議論が進んでくれたらなあと思うのですが。

もちろん国立将棋会館が建つのが一番なんですけどね。
折しも千駄ヶ谷の街は、国立競技場建て替え中。

昨日は東日本大震災の日、3.11でもありました。
個人的にはあれ以来いまだに被災地には足を運べていません。
(沿岸部以外の東北には何度か行ってますが)

何か大きなものに接すると、将棋を指して生きていられて幸せだなあと気づかされるときがあります。
こう見えて僕にも小さなつまらない悩みがたくさんあって、この一年ぐらいは特にいろいろなものを抱え込んでいる気がするんですが、もっと大きなことに感謝しなくてはいけないなあと思っています。

自分にできることは何もない、って本当に何もないんですが、米や酒、果物や魚など、東北産のものを意識的に買うようになりました。
復興に長い月日がかかるのは当然として、早くつまらない誤解や忌避はなくなってほしいものです。

 

3件のコメント

  1.  私も福島産(例えば桃)をよく買っています。
     よく福島産が叩かれていますが、米などは全数検査していて日本一安全なんですよね。
     西日本の放射線量を無視したメディアや「文化人」風評被害がひどすぎます。
     

     ところで、被災地には是非足をお運び下さい。
     色々変わっていますから。

  2. このジンクスの使い方まちがっています。ジンクスとは縁起の悪いもの、不運をもたらすもの。

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