年度替わりということで昇段や引退、フリークラス転出等のお知らせが出る季節です。
昨日は将棋大賞の選考会も行われたようで、一般のニュースでも大きく報じられていたので驚きました。
スターへの注目はこういった形で影響するのだなあと思わされた出来事でした。
最優秀棋士賞に羽生竜王、藤井六段は特別賞と新人賞ですか。
なるほどという結論に思えますね。
名局賞特別賞の2局は、僕も将棋世界への投票で2位・3位に入れました。
ちなみに1位は名局賞に選ばれた竜王戦(第4局)の将棋もたしかに迷ったのですが、王位戦第5局に投票しました。
新戦法でタイトル獲得のインパクトは大きいと思いましたので。
2017年度は将棋界に大ニュースが多かっただけでなく、素晴らしい名局も特に多い一年でした。
それと、今年度から女流棋士になるための制度を改定するようです。
女流棋士規定変更のお知らせ
簡単に言うと現行の女流3級制度を改める、という趣旨になるかと思います。
仮資格→場合により剥奪、という制度はあまりに不安定なので改定されたことは良かったと思います。
ただそうはいってもプロ入りの制度をころころ変えるのも良くないので、大きな決断を要したことでしょう。
ここ数年、女流棋士を目指せるような強い小中学生の女の子の数は急増を続けていて、女流棋界を取り巻く環境も様変わりしています。
個人的には入口のレベルアップに見合った改革が必要(降級点制度は現状公表されていないし極めて緩いので)と以前から思っています。
最後にお知らせです。
日経BizGateというサイトで連載を始めました。
東大卒棋士のAI将棋脳
今後のことは未定ですがあまりに不人気でなければ月に2回程度のペースで続く見込みです。
よろしければポチったり、感想などお送りください。
先日も書きましたが自分自身、今後の棋士人生について日々考えていて、これからも棋士として生きていくことはもちろんですが同時に活動の場をどう広げていくかということはいつも頭の片隅に留めています。
その中で将棋×〇〇、ということはいつも意識していて、たとえば大学の授業であれば法的思考だったり、この連載であればビジネスだったり。
将棋界に注目が集まっているいま、全体として外の世界との組み合わせで何かを生み出す、という発想が必要と思います。
いま流行りの「イノベーション」は「いままでにあったもの同士の、いままでになかった組み合わせ」から生まれるそうですので。
僕自身は昨年度はお休みの一年でしたので、今年度は再出発の一年にしたいと思っています。
そんなわけで決意も新たに、なんですが実は昨夜から急に原因不明のアレルギーが・・・><
今週は木・金と仕事をいただいているので、なんとか明日までに治ってほしい・・切なる願いです。
誤解を恐れずに言えば、理事も含め、「東大卒」というのがプラスアルファなのでしょうが、それが結果として先生を「枠」にはめているように思えます。
自分の職場では東大なんて当たり前で、優秀な方は本当に魅力的です。一方で私のような日本史専攻にすら法律論や経済論で勝てない東大出身者もいます。
仕事と勉強は違いますからね。実務やっていた方が結果的に法律や経済の知識が高まることがままあるわけで。
だから、東大だから法律に詳しいとか、ビジネスができるとかというのは学歴至上主義の昭和の世代の発想だと思います。
平成の時代、先生が良い仕事をされるには、新たなチャレンジがいいのではないでしょうか?
せっかくの頭脳と経験がおありなのですから、もったいないなーとおもいます。
舌足らずで誤解を招くかも知れないと感じたので補足です(すみません)
「枠」にはめるのは周りです。例えば、優れたところを見せる→さすが東大卒、というのは卒業後のキャリアを無視しているようで、何か違うな、と感じたから書かせて頂きました。
念のため。