昨日の将棋は先手中飛車vs左美濃のよくある将棋で、うまく駒をさばいて勝つことができました。
先週の対局とは別人のような良い将棋が指せて、将棋ウォーズ風に言うと、強すぎる自分に驚きました。
と言ってもプロは出来が良いとき、調子が良いときの将棋が強く見えるのは当たり前で、逆に出来の悪いときにいかに頑張るかが大切なんですよね。
たとえば石井五段とは2度目の対戦だったのですが、前の対戦のときは散々な内容で、これではいけないと反省したものでした。
そういう将棋をいかに少なくできるかが重要です。
来月は新しく始まる順位戦・棋聖戦に加えて、この棋王戦の枠抜けを懸けた一番で都合3棋戦になりそうです。
勝つと次の対局が指せるのが何よりうれしいことです。
昨日のような良い内容の将棋を安定して続けられるように頑張っていきたいと思います。
昨日の対局室は純粋居飛車党の棋士ばかりがそろっていたのですが、対局の合間に目を向けるとこれがもう、訳の分からない大乱戦ばかりで本当に驚きました。
とてもアマチュアの方に教えられませんが、これが現代将棋なのですね。
特に竜王戦2組決勝という大きな一番、深浦ー三浦戦という重厚な展開が予想されるカードであの展開には目を瞠りました。
過去の定跡や、長年培ってきた経験や感覚、それに大局観といったあいまいなものよりも、読みが重視される時代になってきたのかもしれないと思いました。
そんな中、帰宅後にマイナビ第3局を見ると懐かしい形で、なんだか嬉しくなりました。
内容的にも参考になる手がたくさん出てきた好局だったと思います。
西山さんの優勢になってからの素早く手堅い勝ちっぷりは、自分も見習いたいものです。
今日は王位リーグの最終戦一斉対局で、他にも好カードがあり非常に豪華な一日です。