昨日の竜王戦本戦は増田六段の勝ち。
先手番で意表の矢倉を採用、「終わった」発言はこの日のためにあった、わけではないと思いますが練りに練った作戦という印象は受けました。
部分的には昔からある急戦矢倉でしたが駒組みの手順が現代的で、「矢倉は変わった」が正しい認識なのではないかと思っています。
そう、変化し続ける者だけが生き残る。古今東西、普遍的な真理です。
69手目の▲9五角は実にカッコイイ手でした。
藤井君が見せた△7七同飛成に負けないぐらいの妙手ではないでしょうか。
増田君の▲9五角はすごい。藤井君を倒すにはこのぐらいしなくては、の気魄を感じる。そして藤井君、倒れたようでなかなか倒れない。良い将棋だ。
— Daisuke Katagami (@shogidaichan) 2018年6月29日
あと余談ですがこの手を見たとき、戦型も局面も何もかも全然違うのに「中田功の△1二飛」を思い出しました。
こういう語り継がれる一手を、自分も指してみたいものです。
観ていてこのあたりで形勢が傾いたと思いましたが、実際はその後も延々と熱戦が続きました。
粘りを振り切った増田六段は本当に見事だったと思います。素晴らしい将棋でした。
最近とみに素晴らしい将棋が多く中継されている印象です。
将棋は本当に奥が深くて面白いですね。
明けて今日は棋聖戦第3局、舞台は沼津。
僕は午後から蒲田将棋クラブで指導対局をします。
蒲田では以前は後輩に将棋を教わったりしていたのですがもうここ何年もご無沙汰で、最後に行ったのはいつのことだったか?
指導対局はもしかしたら初めてだったかもしれません。
皆様のご来場をお待ちしております。
東京はここ数日ですっかり暑くなりました。
6月中に梅雨明けとは驚きますね。
暑さに負けず、元気よく行ってきます。