将棋年鑑の巻頭特集

先日、ブログに書いたおかげで、ちゃんとすぐ目を通すことができました。
事前に宣言しておく方法はなかなか有効ですね(?)

最近はとにかく情報のスピードという点で大変な世の中で、紙媒体は印刷されて出てくるまでの間に情報が伝わってしまう、あるいは状況が変わってしまうという懸念と背中合わせだと思うのですが、数か月前というブランクを感じさせないインタビュー記事ばかりで、非常に興味深く読みました。

さて将棋界の流行戦法や指し手・考え方の変遷を語る上で、AI(将棋ソフト)のことは意識せざるを得ない昨今ですが、トップ棋士のそれぞれの語り口を読んでいると、僕の知っているバックギャモンの世界(2000年代のはじめ頃)に刻一刻と近づいて行っているのを感じます。

たとえば藤井聡太七段はこんなことを言っています。

ソフト自身がなんらかの明確な理由をつけて局面評価をしているわけではないので、結局人間がそれを解釈することになって、その時点で人間が勝手にやっているものにはなってしまうんですけど。ただそうですね、それでもやっぱりある程度共通する特性っていうのは導き出せるはずではあると

何か、この局面がこうだから良い、というのは絶対あるはずなんです

この「コンピュータの指し示す最善手の、共通する特性について考える」「なぜそれが最善なのかを考える」というのは、ギャモン界の進化の過程で欠かせない考え方であると僕は理解しています。

今後もこの流れは加速するのだとは思いますが、まったく同じということはないと思うので、今後どういう変化をしていって、ギャモン界とはどう違ってくるか、は自分の大きな関心事です。

それと、藤井七段の発言で一番驚いたのはなんといってもこれです。

私自身は(振り飛車を)香落ちの上手以外で指したことはないです

(今後も振り飛車を指す)予定はないです

現状居飛車で困っていないので

藤井聡太の2手目は常に△8四歩、というのはいまや有名な話だと思いますが、本当に子供の頃から、振り飛車を指したことがないのですね。
彼に2手目△3四歩を選択させる人類がいつ現れるのかは、個人的な注目ポイントです。
「藤井聡太」が2手目を変えない戦略と情報選択

それにしても堂々たる宣言。
困ってない、のはまあ分かるけど、たまには、とか思わないのかなあ。

将棋「年鑑」というだけあって非常に分厚い本ですが、最近はkindle版とかもあるそうで。
個人的には、本棚にずら~っと並んでいる状態が好みですが、場所も取りますからね。

また「年鑑の棋譜を並べる」という勉強法は、古く感じるかもしれませんが、いまでも有意義だと僕は思っています。
「良い手は指先が記憶している」と言ってもらえるような将棋を、自分自身も一局でも多く指して、皆様に見てもらいたいと思っています。

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