新人王戦など

収録は無事終わりました。
朝から夕方まで、ほぼずっと立ち仕事だったのでさすがに疲れました。
仕事でこういうのは久々で、新鮮な感じでした。
放映は年明け頃になる見込みなので、年末頃に改めてお知らせしたいと思います。

注目の新人王戦は、藤井七段の完勝。
まだ16歳ですが、七段vs三段ですから貫禄勝ち、と言って良いのでしょうね。
終盤の△4六香がうまい勝ち方で、参考になりました。

 

また一昨日の中継3局がどれも面白い内容で、まだの方は一見の価値大です。
広瀬ー糸谷戦(王将リーグ)、あの指し回しで勝てるのか・・・と驚嘆。
飛角交換で難しいなんてことがあるんですかね。でもソフトも互角と判断するようで。
やっぱり時代が糸谷君に追いついてきてるんじゃないかと思います。

竜王戦は遠山編集長が高見叡王を圧倒。
タイトルホルダー相手にあんなに攻めまくって勝てるものでしょうか。

高見叡王戦(ファニースペース)
>桂をポンポン跳ねて急戦を仕掛けました。

この一局が、棋界に影響を与える可能性はかなり高いのではないかと思います。
矢倉左美濃急戦も、新鋭の阿部光瑠五段(当時)が、永世名人の森内九段に勝った一番で注目されたことが大きかったのを思い出します。

もう一局の牧野ー佐々木戦では、こんな局面が出現して、

これが数手後には、

こうなりました。

まるで一斉に卵がかえって飛び立っていったみたいです。もちろん結果は先手勝ち。
さすがにこんなの見たことないし、今後もまずお目にかかれないと思います。

 

今日から竜王戦第1局、舞台は昨年に続き、渋谷の能楽堂。
羽生竜王のタイトル100期がかかっていることもあり、昨日の前夜祭は大きく報じられていましたね。
戦型は角換わりに進んでいるようです。

ところで、この事実には気が付きませんでした。
3年前、羽生善治名人(当時)に屈した3人の若手棋士(将棋ウェーブログ)
これはたしかになんとも偶然の符合、奇遇ですね。

いやがおうにも結果に注目が集まる舞台なのは言うまでもないところですが、棋士としては、将棋の内容に注目してしっかり観戦していきたいと思います。

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