11/20 北島七段戦

お正月でこれといったニュースもないと思うので、今日と明日は昨年中に振り返りを書いていなかった勝局を、予約投稿で入れておきます。
本局は11月の順位戦。全棋譜は名人戦棋譜速報でご覧いただけます。

先手中飛車に工夫を凝らした急戦策で対抗されました。
じっくりした進行になり、夕休明けからしばらく進んだのが図の局面。

ここで長考一番、▲3五飛と切って△同歩に▲7五角打が好打。以下は穴熊の遠さが生きる展開になり、最後は打歩詰でしのいで一手勝ちを収めることができました。

角を重ねて打つのはやや意外性のある一手で、△8五飛には▲7六銀、△8一飛には▲8二歩で押さえ込むことができるので飛角交換になります。
そのとき7五に角がいると、次の▲8一飛が▲4一飛成△同玉▲3一金の寄せを見て厳しい一手になるという理屈で、感想戦で北島さんに褒めてもらえました。

戻って図の△1三桂は勝負手気味の一手でしたが、実は平凡に△8八歩成▲同飛△同飛成▲同角△5七桂成(角もある)と来られたらあまり自信はありませんでした。
ただ振り穴相手に横からの攻め合いはやりにくいところだったかもしれません。

全体的には、振り飛車らしい指し回しでうまくまとめることができた一局だと思うので、ぜひ棋譜を見ていただければ嬉しいです。

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