12/5 石田五段戦

王位戦の予選準決勝でした。

振り駒で後手番になり、藤井システムを採用。
中盤のワカレは苦しくしましたが、そこでうまく粘ったようで大きくは離されずに終盤を迎えて図の局面。

先手が穴熊でしかも角得なのですが、遊び駒もあり後手の駒は急所に来ているのでそれほど大きな差という印象はありません。

ここから△4六歩▲7二銀△5四歩▲4四歩△6四金▲8三銀成△5三玉と進めて、好転を感じました。

図の局面では▲7二銀や6七の金を補充しての▲7二金が狙いになっていますが、直接受ける手はありません。
しかし角の利きを止め、玉を中段に逃がすことで相手の攻めを緩和したのが↑の手順で、振り飛車らしい指し回しができたと思います。

玉が安全になったところで反撃に転じて、その後はうまく着地を決めることができました。
この対局のあと、年末に決勝で負けてしまったのはすでに結果が出ている通りですが、王位戦でそこまで勝ち上がれたのは初めてだったので良かったです。

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