昨日の名古屋対局、藤井七段がまたしてもすごいところを見せてくれました。
午前中は稲葉八段相手に研究手を出し、持ち時間を残して勝ち。
午後は糸谷八段の大らかな序盤をとがめて、持ち時間を残させて勝ち。
圧巻の強さで、優勝確率3~4割も納得です。
(ここまできて、やっとそれぐらいが普通だと思いつつも。。。)
ちょっと手がつけられない感じになってきました。
昨日の午前の対局は、実は今度出る著書に「後手に主張がある」と書いた形です。
その後、藤井七段が先手を持って改良手を出し、さらに自分でそのさらなる対案を出したことになります。
それを早指しのあの舞台でこともなげにやられては・・という感じですね。
藤井君強すぎる。この将棋、昨年夏の棋聖戦第4局(▲羽生ー△豊島)の改良版をこないだの新人王戦記念対局(▲藤井ー△豊島)で示して勝ったばかりですよね。(特に角換わりは)こういうことが普通に起きるので、新手の本を書くのはなかなか大変でした。https://t.co/Z7HQh6ihoX
— Daisuke Katagami (@shogidaichan) 2019年1月20日
それにしてもこの「先後逆を持って勝つ手法」はどうしても羽生先生を連想してしまう。研究は「他の人よりちょっとだけ先」を行くことが大事なんですが、なかなかできることはないし、良くなったとしてもその後正確に指さないといけないので、簡単にできることはない。はずなのですが。
— Daisuke Katagami (@shogidaichan) 2019年1月20日
今度は先手が改良案を出す番ですが、それがまた藤井七段だったとしても、もう驚きません。
有楽町ではどんな将棋を見せてくれるのでしょうか。
> 糸谷八段の大らかな序盤
わたしは好きです、この表現。
仲良しの後輩をいじってるのか、気を遣ったのか、わかりませんが(笑)。