王将戦第2局は先手中飛車vs流行の急戦という対抗になり、渡辺棋王の連勝スタートという結果に。
封じ手から数手進んで▲6七飛はうまい手に見えましたが、シンプルに飛車交換して居飛車がまずまずなのであれば、振り飛車としてはいままでの「対急戦」の考え方を根底から見直さないといけない感じです。
封じ手直前の△5二金は見慣れない一手で、一見昭和の古い形でもやはり2019年ならではの将棋なのですね。
王将戦第2局封じ手直前、手待ちはともかく△5二金よりは△4一金右のほうが玉が堅くて良いのでは、と思っていたのだけど、2日目早々の飛車ぶつけを見て納得。たしかにこうなるなら金は5二にいるのが一番良いですね。昭和風だけど昭和にはなかった、新しいテイストの急戦と言えそうです。
— Daisuke Katagami (@shogidaichan) 2019年1月27日
また中継ブログには、高槻市長が前夜祭や対局開始への臨席だけでなく、熱心に観戦・検討される様子が出ていました。
将棋ファンの首長さんは、きっと全国に大勢いらっしゃるんでしょうね。
女流名人戦第2局は、里見女流名人が早くも防衛に王手。
中飛車から2八に振り戻してすでに作戦勝ちとは、見事な組み立てです。
最近観戦していても、ついつい「新手」に目が留まってしまうのですが、これはまさに(振り飛車編の)良い教材を見せていただきました。
ところで、年明けからのタイトル戦等の動向を反映してか、因果関係が逆か分かりませんが最近はちょっと振り飛車側の旗色が悪い傾向を感じています。
このままこの傾向が続くか、巻き返しがあるかは平成末期の注目ポイントになりそうです。
今日は叡王戦の準決勝と、朝日杯本戦最後の1枠。
叡王戦は明日もう1局が行われ、決勝三番勝負進出者が決まるというスケジュールのようですね。