番勝負

今日からまた将棋の話題に戻ります。

日曜日はタイトル戦が2局。
棋王戦は渡辺棋王が2連勝で、早くも防衛に王手。
Wタイトル戦を両方全勝で駆け抜けたら、とんでもないことですが、とりあえず両方あとひとつまで来ています。
王将戦と合わせて、後ろの対局場も控えているので盛り上がってほしいところではありますが、どうなりますか。

この将棋は角換わり腰掛け銀で、後手がひねって手待ちする将棋でした。
ちょっと、いやだいぶややこしいですが、最近の角換わり腰掛け銀では組みあがり間際で後手が手損を重ねるケースが多く、それが偶数(2・4)手か奇数(1・3)手かによって展開が変わってきます。
素直に手待ちするとそれが偶数手になり、本局のようにひとひねり加えると奇数手になります。

今度出る新刊にも「パスの技法」という一節でその一端を解説しています。
この駆け引きをすべて書いているとそれだけで一冊になりそうなので、今後誰かやる可能性もありそうですが果たしてアマチュアの方々に需要があるのかどうか。

女流名人戦は伊藤さんが一番返しました。
本局は良いワカレを得ての完勝でしたが、次に競り勝ちや逆転勝ちが入ると、流れが変わることもあるかもしれません。

昨日は叡王戦挑決第1局、これはすごい将棋でした。
形勢には大差がついているはずなのに、全然終わる気配がなく、しかし全然逆転する気配もない。こういうことはめったにありません。
結果としては永瀬七段の完勝でしたが、両者の強さと個性を感じました。

ところで2日で番勝負が3局指されたことは、過去あまりなかった気がしますがどうなんでしょうか。
棋王戦は第3局まではしばらく間が空くようですが、女流名人戦第4局と叡王戦挑決第2局は来週また続けて行われるようです。

 

 

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