今日紹介する本は、厳密にはそもそも「詰将棋」ではないのですが、一般にはそう呼ばれる可能性が高いと思うのでそこはご了承を。
実はこういうものがあると良いのでは、と以前自分も同じようなことを考えたことがあったので、やっぱり似たようなことを考えている人はいるものだなあと思いました。
詰将棋は棋力向上のためにやる人が多いと思うんですが、実際にきれいに玉を詰まして勝つことは稀なんですよね。
(だからそれほど役には立たないという人もいるぐらいで・・そんなことはないと思いますけどね。)
だから詰将棋のようにピッタリ詰ますよりも、よく見かける囲いなどで、こうなれば詰む、と知っていることのほうが大事、という側面はたしかにあります。
特に「並べ詰み」やそれに近いものは重要です。
例を挙げると45・82・98など。
そしてもうひとつ言うと、この形は詰む、と分かると「詰めろ」をかけることができるようになります。
この一連の流れで終盤力の向上が実感できると思うので、ぜひ実戦で実践していただきたいところです。
本書は難易度も高くなりすぎないように練られている印象で、初段以下の方にもかなりオススメの一冊です。