一昨日のC1最終戦、既報の通り自力の近藤五段と杉本八段が勝ち、前期に続いて9-1の頭ハネが2人出るという結末でした。
杉本さんの50代での復帰は、すごすぎて言葉もありません。
「先に待ってる」というセリフもかっこよかったです。一度で良いから言ってみたい。
近藤君は3期で2回昇級なんですね。C1は勢いを削がれるクラスで、足止めされるうちに他の棋戦で実績が積み重なることが最近は多いので、B2昇級による六段昇段は、かなり久々のことではないかと思います。
藤井君・増田君とライバルを連破しての昇級だから文句なしという感じで見事でした。
ということで波乱なく終わったと言えなくもないのですが、特に近藤ー増田戦は最後までどちらが勝つか分からない大熱戦でした。
リアルタイムで観戦していればさぞ手に汗握ったでしょうが、自分も一生懸命指していたのでこればかりは仕方ない。
自分自身がそういう一番を迎えられるようにしないといけないですね。
またC1(だけ)はあまりにも過去に比べて人数が増えすぎて、名人戦棋譜速報の掲示板などを見てもファンの間でも改善を要望する声が多いようです。
師匠が弟子を頭ハネ、は特別な事象なのでさておき、9-1でも届かないことがたまに起きるのは制度上やむを得ないと思うのですが、これがむしろ当たり前の姿(4期連続で計6人)というのはさすがに問題があると言わざるを得ません。
今後のことは検討課題と言えます。
今期は降級(=2度目の降級点)も5人出ました。
これはおそらく初めてのことではないかと思います。
数年前にB2からC1に5名降級ということがあり、そういえば杉本さんはその中の一人でした。
これまでC1からB2に「戻れる」ことは考えにくかったと思うのですが、これでさらにC1で若手が停滞するようになるという可能性もあります。
もちろん同じことはC2にも言えるかもしれません。
あと、これは今期・C1に限ったことではないですが、降級(点)が決定している棋士が最終日にけっこう白星を挙げているのは目を引きました。
一昨日も書いたのですが、順位戦は順位が大切なのは言うまでもないこと、しかし順位が懸かっているからという理由だけではこんなにも一生懸命指すことに説明がつかないと感じることがあります。
別に何も懸かってなくてもいつも一生懸命指している、それで成り立っている世界だということを、静かに示した一日だったような気がします。
今日はC2の最終日。
ブラリと書展に寄りました🐟
不朽の名作でした
えっ、わざわざ広島から。それはどうもm(__)m
片上先生も挙げておられる「C1停滞問題」で、私見ですが、現行の「全勝無条件昇級」に加えて、「9勝は仮昇級」として、降級点1が付いた形での昇級(当然、次期勝ち越せばその降級点は消せる)とすればいいのではないでしょうか。最近、B2が減少気味なので、B2が30名近くになるまでは、そこまで大きな影響はないように思いますが。
C1以上は定員制がいいのでは?
C1は定員36名昇級3名降級3名とか。