2/15 田村七段戦

竜王戦の2回戦でした。

振り駒で後手番になり、三間飛車。そこから向飛車にシフトするという、自分ではこれまで指したことがないどころか、指そうかなと思ったことさえない指し方。
前局の負けで、何かを変えなくてはと漠然と思いながら指していたら、いつの間にかめったにお目にかかれないようなきれいなビッグ4に組まれてしまいました。
ボーっと指してんじゃねーよ、と思いました。もちろん、一生懸命やってるんですけどね。

もちろん作戦負けなんですが、どうせ良くなってもダメならこれぐらい出遅れるのもアリか、と思わなくもなかったり。さすがにそんなわけはないか。

さてここで▲2五同桂は△2四飛で、(1)▲3三桂成は△2六飛、(2)▲3四歩は△2五飛でどちらも大変です。
なので普通は▲3六飛ですが、3筋を清算して△4七角▲1六飛△5六歩のような感じでそれなりに嫌味はあります。
こういう将棋は最後は穴熊が勝つことが多いとはいえ、押さえ込みが決まることもあり、居飛穴も油断していると危険です。

しかしここで▲1六飛が意外な好手でした。
対して△2四飛が自然ですが、▲3四歩△同飛▲3五歩とここを押さえるのが急所。以下清算して▲3六歩△3四飛▲2二角で、これはさっぱりして勝てない形です。

実戦は▲1六飛に仕方なく△3五歩としたのですが、▲3二歩のと金攻めが来て、このあとはアヤがなくなりました。
結果的に勝負所のほとんどないままの敗戦でした。

何かを変えないといけないと、漠然とではなく、改めて強く思いました。

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