棋王戦の2回戦でした。
いきなりですが図面です。僕が後手、運命の二択。
図で△2四玉ならば勝ちでした。
ただし以下▲1五香!という勝負手が怖いところです。次に(1)▲1四金と(2)▲3四金△同玉▲4四金△同玉▲1六桂という2つの詰みを狙っています。
しかし▲1五香に△3六歩!と切り返して勝ち筋になります。この歩は取ることができず、取れないと寄せがありません。
この順で勝ちなのは読めていたのですが、ちょっと怖いので実戦は△4二玉を選択。
これも▲6四桂が怖いけど、詰めろになってないから大丈夫?という謎の錯覚をしました。
▲6四桂はちょっとうっかりしやすい筋で、見落としたならまだわかります。
しかし、見えていたのに詰めろじゃないと思った、というのはちょっと理解しにくい思考です。自分のことながら、訳が分からない。
あと、書いたものを読み直してみて気づいたのですが、↑の(2)の順は△1五玉▲2四銀に△1六玉で打歩詰ですね。(△1四玉だと▲1五歩△同桂▲1三とで詰み)
やっぱり何も読めてなかったということみたいです。
ということで超大逆転負けを喫したわけですが、ここに至るまでは、お互いしぶとい将棋で、ほどほどにミスも出て、まあまあの将棋ではありました。
このぐらいの情念を持って指せれば、負けても悔いが残りにくいでしょう。
(ただしこの将棋は除く)
次はこれぐらいの内容の将棋を指して、結果も伴うようにしたいと思います。
1月は1回戦3局で、2勝1敗。
2月はその勝った2棋戦の2回戦をともに負け。
かくして3月・4月は春休みになりました。
失着への率直な(?)感想が読んでいて引き込まれます。
才能あるプロ棋士が研鑽を重ねてなおヒューマンエラーからは逃れられない。という悲しみとおかしみ。そこに惹かれます。