順位戦 開幕と制度変更

今週からいよいよ、今期の順位戦が開幕します。
今日、水曜日はB2と、A級1局でスタート。
明日もB1とC2(半分)、あさってもA級2局があります。
自分のクラス(C1)は来週の火曜日です。
他のクラスの戦いぶりを観戦しつつ、開幕に向けて調整していきたいと思います。

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先日の総会で、来期(2020年度)順位戦から昇降級(点)枠の人数が一部変更されることに決まり、連盟HPでもリリースがありました。
第70回通常総会ご報告

順位戦制度はやはり将棋界の中でも特に根幹の一つなので、棋士や理事の間でも議題(あるいは話題)に上がることが多く、特にC1の過度な人数増加は、何年も前から対応すべき課題の一つでした。
たとえば30年ほど前と比較すると、B2やC2の在籍人数には大きな変化がないのに対し、C1だけが1.5倍以上になっています。
その結果として近年は9勝1敗という好成績で昇級できないケースが(以前や他のクラスに比べて)頻発する状況を生じていました。

しかもそのような状況になること(=各クラス在籍人数の変動)は、10年以上前からある程度予測可能なことでもありました。
そうした状況の変化に制度が対応していかないのは、たとえて言うなら国の不作為のようなものということになります。
ただ現実に制度を改革するというのは(しかも将棋連盟のような当事者のみで物事を決める団体にとっては特に)非常に難しいことでもあります。

今回の改定案における変更部分だけをまとめると
(1)B1⇔B2 どちらも1名増
(2)B2→C1 増、ただし流動的
(3)C1→B2 1名増
(4)C1→C2 増、ただし流動的
となります。

・まず(3)により、C1の人数は減少し、B2の人数は増加します。
・ただし(2)により、B2の人数増加には一定の歯止めがかかります。
・(2)によりC1の人数は増加し、(4)により減少します。
よってこの2つの効果はある程度打ち消されます。
・(4)により、C2の人数は増加することが見込まれます。
よってこの点が「将来の課題」となっています。
・(1)だけは在籍人数に影響を与えないので、(2)~(4)とは性質の異なる改定と言えます。

個人的な意見としては(1)を同時に決めてしまう必要はなかったと思いますが、違う意見の方もいるでしょうし、全体に対して反対という方も当然いたでしょう。
ファンの方からも、いろんな声がありそうです。

この件はある程度外からの目線で内側の議論を見ていて、途中の進め方にはいろいろと疑問を感じていたのですが、結果として改革が実現したこと自体は、良かったと思います。

3件のコメント

  1. 片上先生のご意見に同意します。全員が賛成の改革案というのはありえないので、ここまで自己改革できたことを評価できると思います。ここまでの改革は、かつての「高野山の決戦」を生んだB1優勝者も名人挑決戦に進出可能としたこと、B·C級を1·2組に分けたこと、あるいはC2からの降級&フリークラス創設以来の並みのインパクトがあるのではないでしょうか。
    (1)は意地悪に見れば、藤井(聡)七段への配慮という気もしますが、本命は藤井七段に影響されて将棋を志す現在のチビッ子たちだと思いますので、彼らに「順位戦ノンストップ昇級」を期待したいですね。
    それまでの将棋界の隆盛を祈念します。

  2. 同感です。
    C2は4名昇級でいいと思います。
    むしろC1の降級点を「5人に1人」から「4.5人に1人」にしたのにC2の昇級を増やさなかったのを不自然に感じたくらいです。
    今回そうならなかったのは何か事情があったのでしょうか?

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