昨日の竜王戦1組、佐藤和俊さんが破竹の勢いの渡辺三冠を撃破。
半年以上にわたって豊島竜王・名人以外誰にも負けてなかった三冠王にCクラスの棋士が勝つ(しかも後手番で)というのは、やはりトップとすぐ下の差がかなり縮まっていることを表す結果と思います。
実は年明けにその和俊さんと順位戦で当たっており、自分にとってはいっそう楽しみな一戦になりました。
その他も佐々木五段が久保九段を破り、井出四段は永世名人の森内九段を倒すなど、下位棋士の活躍が目立つ一日でした。
どちらも熱戦の末の受け切り勝ちで、上位クラスの棋士が強いのは当然である一方でこういうことが起きるのも、将棋界の価値の一つだと思います。
今日はこれから「東北ジュニア団体戦」が将棋倶楽部24の大阪道場で行われ、そちらのネット解説を務めます。興味のある方は、観戦にいらしてください。
自分にとっては今年最後のお仕事で、仕事納めになります。
たしか数年前にもやらせていただいたのですが、3局同時に解説するのでけっこう忙しいんですよね。
こういう仕事は好きなので、良い将棋が観られる期待と合わせて、楽しみにしています。