対局翌日の昨日は、例によって他の対局に目を通していたら一日が終わりました。
藤井七段は見事な全勝フィニッシュでした。
この将棋はかなり古いタイプの矢倉戦で、懐かしさを感じる序盤だった(と思う)のですが、最終手のコメント欄に本人の談話として「序盤から力戦模様になり」云々、とあって衝撃を受けました。
若い藤井七段にとっては、「▲6七金左」とかのほうが定跡形で、一昨日の4六銀・3七桂型のほうがむしろ定跡化されていない分野、ということなんでしょうね。
たしかに、過去に定跡とされた形もいまの目で見ると評価が異なるので、アテにならないという側面はあります。それにしても。
この日は振り飛車が比較的多く、全18対局のちょうど半数が対抗形でした。
昨日のC1、いわゆるノマ四(ノーマル四間飛車)が5局あって居飛穴がゼロ、というのはなかなか珍しいことのような。対抗形全体でも居飛穴は1局だけでしたね。
— Daisuke Katagami (@shogidaichan) March 4, 2020
>現代の若手振り飛車党の多くは、当時と比較するとそこまで居飛穴を恐れていないように思う。それだけ、多種多様な武器を手に入れたということだろう。最近ではむしろ、居飛車側が穴熊以外の作戦を模索しているようにも映る。(「令和新手白書 振り飛車編」p78)https://t.co/2oh8cqetox
— Daisuke Katagami (@shogidaichan) March 4, 2020
他の振り飛車を含めても、居飛穴は1局だけでした。時代は変わりました。
また相居飛車では矢倉が多く、角換わり腰掛け銀が1局しかなかったのも目を引きました。
こちらも流行が徐々に移り変わりつつあるのが実感できます。
今日はC2の一斉対局、全26局で昇級がどうなるかの他に、どんなラインナップになるかも楽しみにしています。
数年前からC2は原則として半分ずつに日程を分けて設定するようになりましたが、最終戦だけは以前からの慣例に則り一斉対局です。
東京14局、大阪12局は部屋割りを見てもらえば分かる通りどちらもこれ以上は普通にはできないという数字で、大変な一日と言えます。
では今日はこのへんで。