2/29 中川アマ戦 好局振り返り

本日、モバイル中継の「好局振り返り」のコーナーで取り上げていただいています。ぜひ、ご覧ください。

たぶん対アマ戦がこのコーナーに掲載されるのは初めてではないかと思います。
プロアマ戦でプロが勝って自慢しているようではいけませんが、自薦ではありませんので、その点はご了承を。
将棋の内容としては、なかなか面白い将棋で、取り上げられているのも納得してもらえると思います。
あとアマチュアの方の対局は主催紙等に観戦記が掲載されることが多いところ、この将棋はそうでなかったというのもあるかもしれません。

最近のブログでは通常、後日の対局振り返りは図面を入れていますがそちらで代えたいと思います。
110手目以降の端の攻防が本局の見どころで、勝負所でもあり、そこでうまく指せて抜け出すことができたという内容の一局でした。

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最終手のインタビューについて、自分も棋士になって10年以上が経ち、と思っているうちに15年以上が経ち、何をモチベーションにして指していこうかなと考えたときに、最近はそうなっているという話です。
最近はソフトの影響でプロの将棋も様変わりして、もちろんレベルも向上して、いままでにない手がたくさん出てきていますが、半面アマチュアの方を置いてけぼりにしてしまっているところはあります。
もちろん誰もそんなつもりはなく、一生懸命最善を尽くしているだけなので仕方ないのですが、結果として。

いま、タイトル戦をはじめとするトップ棋士の将棋を観戦して、それを自分の棋力向上に役立てるというのは、かなり難しくなってきています。
では昔はどうだったのかというと、微妙なところかもしれませんが、少なくとも観戦や棋譜並べは、棋力向上のための有力な勉強法と考えられてはいました。

こうした時代の変化に伴って、解説とかもやり方がどんどん難しくなってきていると感じます。
僕自身は解説を務める機会はなくても、棋譜やあるいは番組を観ていて、これはどう解説したものか難しいだろうなと、自分事として考えることはよくあります。

棋士としてやはり将棋を観てもらいたい、棋譜に注目してもらいたいという思いと、こうした状況に一石を投じたいという気持ちがあり、それをモチベーションにして自分なりに努力しています。
結果として自分の将棋を参考にしたり、マネしてみようと思ってくれる人が一人でも増えれば、自分にとって励みにもなるし、嬉しいことです。

またそうした将棋を観戦記やモバイル中継で見てもらえるように、これからも頑張っていきたいと思います。

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