公式戦の振り返りです。
昨年度順位戦の最終局。
先手番で角交換系の向飛車から、5筋で戦いが起こったのに合わせて中飛車に転じてこの局面。
ここで▲7一角△8三飛▲5二歩は、良いところに指がいきました。
▲7一角の飛車取りに対して△7二飛は、名人戦棋譜速報の棋譜コメントにもある通り▲5三角成△同金に(1)▲5五銀でも良いですし、(2)▲5四飛△同金▲6三銀と切り込む手も有力です。
本譜の△8三飛に対しても▲5五銀はありますが、それには△6九角の反撃が気になります。
それよりも、裏を取る▲5二歩は感触が良かったです。振り飛車はこの「感触が良い」という感覚が大切だと思います。
対して△4二銀なら▲6二角成があるので、適当な受けもなく△6九角と来ましたが以下▲5一歩成~▲5二と、と進めてわりとあっさり優勢に。途中▲5一歩成のところで△4二金寄と辛抱する手はあったようです。
対局翌日にも書いた通り、この将棋はここから読みが乱れてしまったのが反省点です。特に△5一飛という当たり前の手(68手目)が見えてないままその局面に誘導したのはひどかった。
ただ、後日調べてみるとリードを失うには至ってなかったので、良しとすべきかなと思い直しました。
終盤は自分で不安に思っているよりははっきりと、一手余していたようです。
今年度の順位戦がどうなるか、社会情勢が不安ですがひとまず抽選は終わったとの通知がありました。
近く、公開されるものと思われます。
これからも一局一局、全力を尽くしたいと思います。