youtuber

3つ前のエントリでも書いた通り、最近にわかに棋士youtuberが増えてきました。
こうした流れは、2年くらい前からは、ある程度は予想していました。
その端緒が同期の伊藤真吾君とは、ちょっと予想できなかったですけれども。
直近の傾向としては、もともと露出の多い人が知名度を生かして新規参入しているという感じで、このところのstay home生活で、一気に流れが加速したということでしょう。

あくまで自分の理解ですが、youtuberは先行者利益が少ない世界(プラットフォームと真逆)だと思うので、特定のジャンルで相乗効果を越える数の参入が起きたとき、先人はなかなか大変そうです。
内容がバラバラならば差別化もしやすそうですが、棋士が将棋の枠を越えるのはなかなか大変なので(歌って踊れる香川女流はすごい)、今後どういう方向に進むのか、みんな人気を博しつつも悩んでそうな気がします。

棋士は個人事業主なので、タレント的な面も多少求められるのは自然なことでしょうか。
ただセルフプロデュース能力がある人は(たぶん)限られていて、たとえば10年以上web上にあれこれ書いているような自分でも、これはなかなか難しいなと見ていて感じています。
「自分メディアはこう作る」のyoutube版ノウハウが必要な時代かもしれません。

あと一般的な動画配信というのは世界中に向けて発信して、不特定多数に見てもらうというものだと理解していますが、案外そうではない活用法も、あるのではないかと最近見ていて思います。
一時期のSNSがそうであった(いまもそうかもしれない)ように「そこを見ている人」というコミュニティを作ることで、リアルの集まりを補完するようなイメージです。

と、抽象的に書くと分かりにくいですが、たとえば将棋教室の授業(講義)部分はyoutubeで流して各自好きなタイミングで予習復習、で集まったときに実技指導、といった形がその一例。
その動画自体が、そのコミュニティの宣伝になる、といった効果も期待できます。
こういう使い方はわりと棋士向きのような気がするので、今後増えるのではないかと予想しておきます。

自分自身は、書く・話すとか、あるいは理解してもらえるように努める、といった部分にはハードルを感じないのですが、それを広める、とか世間一般に人気が出るようにする、とかにはすごく高いハードルを感じてしまうので、そういったことができる人たちは尊敬しますし、頑張ってほしいなと思います。

たぶん令和の時代は可処分時間との戦いなので、こういうちょっとした文章でも、最後まで読んで下さる方には感謝、感謝です。

2件のコメント

  1. youtubeは増えてきたので、石田九段の弟子への愛情とか、イトシンTVの嫁P企画とか、特徴がはっきりした方が見る方も分かりやすい気がします。あとは自分の推しの人だから見るとか。一方ブログを安定して書かれている棋士はどちらかというと減っている気がしますが、ここは毎回見ています。プロ棋士のひとの感じ方とか考え方とか(普遍的でないにしても)分かりますので。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です