王位戦第1局は、藤井七段の快勝。
棋聖戦に続いての完璧な内容での好発進、さすがに強いです。
昨日は「タイトル戦初舞台以来の連勝」といういくらなんでも気の早そうな話が一部で話題になっていて、これはたぶん藤井竜王なんだろうなと思っていたんですが、やっぱりそのようですね。
この記録、私も気になって調べたのですが、藤井猛九段が竜王戦で記録した7連勝のようですね(谷川浩司九段に4連勝、鈴木大介九段に3連勝)。それに続くのが、島朗九段と高見泰地七段の4連勝でしょうか。 https://t.co/ZTctEjcppS
— 村瀬信也 (@murase_yodan) July 2, 2020
連勝がどうなるかは分かりませんが、とにかく内容がすごいので、藤井七段を一度に3番、4番負かすのは至難の業だろうな、とは思わされます。
昨日の将棋は、振り返ってみると61手目▲5三銀が意外な手で、しかもそれ以降はすべての手が王手か詰めろ、という内容でした。
結局2日目午後はずーっと長手数の実戦必至だったわけで、一本の糸のような寄せだったと思います。
誰も解けないパズルを解いていくような将棋で、これもまた華がある一面でしょう。
昨日は棋王戦の千田ー佐藤戦でも長手数の詰めろ、即詰みがありました。
「詰み」や「必至」はもちろん読み切ることさえできればすべて計算の世界、コンピュータの評価値もメーター振り切れてしまうわけですが、実際に正しく指すことはとても難しく、正確な読みを披露した千田君は見事でした。
プロは誰しも実戦の終盤における詰む・詰まない/寄る・受かるを考えるのが好きなものですが、ギリギリの局面を迎えるケースというのは案外少ないものです。
藤井七段とトップ棋士の対戦ではそれが目に見えて多い気がするので、やはりそれは彼のすごさの一つなのだろうと思います。
今日は朝日杯の開幕戦など計8局。
渡辺三冠や木村王位が王手もかけられず一方的に大差負けしてること、まったく現実味が感じられません。次元が違うと言いますか。いやはや。
いやはや。