藤井四段

AbemaTVで毎週日曜日の夜、「炎の七番勝負」が放送中です。
強いのはもう十分わかっていたつもり、しかし、それにしても今日のはすごかったですね。
天才少年、という僕があまり好きではない言葉を、使わざるを得ない局面でしょうか。

まず中盤で、△7六歩に▲同銀と取った手がびっくり。△6六桂の両取りが見えてますからね。
(図面略、すみません)

この手を見て頭に思い浮かんだのがこの将棋
(名人戦棋譜速報、要会員登録)
先日のA級順位戦最終局、渡辺ー行方戦。
43手目の感想戦コメントに「ここで△6六桂は▲6七金右で全然ダメ。金を取っても喜べない」と書いてあって、なるほどそういう感覚なのかと、感心したというか、驚いた記憶がありました。
桂で金の両取りをかけさせて、さらに後手を引いても悪くないという発想は自分には全くなかったので、吸収していかないといけません。

そこから数手進んで、▲6六桂△6三銀▲4六角というのがまた気づかない手順。
再び後手を引いて、悪くないという判断。6六の地点を埋めておくのが大事ということなんでしょう。
その後も比較的受け身の指し手が続いていたのに、気が付いたらうまく体を入れ替えていて、最後はきっちり一手勝ち。強いです。
あさっても新記録なるかで、また大きく報道されそうです。

ところで、谷川先生や羽生先生がデビューされた頃というのは、いまのように棋譜がこれだけ観られることはおそらくなかったと思います。
神秘的な部分が多いのと、こうやって強さがはっきり分かってしまうのと、どちらが得なのかはよく分かりません。
ともあれ、これからも将棋に注目して、自分も少しでも勉強させてもらおうと思います。

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