新年度

今朝は起きてから昨日のニュースをざっと読みましたが、やはり相当大きな反響があったようです。
電王戦では自分も数多くの対局を現地で観戦して、その都度何かインパクトのある出来事があり、報道を確認していたことを思い出します。
残すところあと1局。役目を終えた、というのはその通りなんでしょう。

それにしても、自分が一番意外だったのは個々の指し手や全体の内容、結果とかよりも、ponanzaが持時間を1時間20分ほどしか使わなかったことです。
たぶん、手数が短かったことと、佐藤名人が時間を多く使っていたからだと思いますが、それにしても、いやはや。
以前一成君から「プロ棋士は序盤に時間を使いすぎではないかと(コンピュータは)考えているらしい」と聞いたことがあるので、自力で学習していく上で、勝つためにより多くの時間を終盤に残すようになっているのかもしれません。

さて、年度替わりに伴う出来事をいくつか書いておきます。
加藤九段の引退が大きく報じられていますが、森師匠も65歳を迎えられ、まもなく引退となります。
それは決まっていたので以前から知っていたのですが、このたび東京将棋記者会賞を受賞されたとのこと。
映画のこともあってのことだと思います。
おめでとうございます。(ありがとうございます。と言うべきでしょうか)
祝賀会のお題目が一つ増えました。

カロリーナは先日晴れて正式にプロ入りを果たしたわけですが、女流2級に昇級したあとは、女流初段に飛び級する一番を逃したり、負けが続いていました。
ところが年度7勝ということで、女流1級に上がるそうです。
本人のブログ(※英語とポーランド語です)
なんだかフクザツですが、おめでたいことなので、良かったです。
今年は初めて、大阪の一門祝賀会にも連れて行きます。

森内九段のフリークラス転出は大きなニュースになっていました。
僕が将棋を覚えて間もない頃、大山先生は「A級から落ちたら引退」と公言して、順位戦を文字通り、戦っておられました。
中原先生はB1でしばらく指したあとに転出されました。谷川先生はいまもB1で戦っています。
永世名人のA級陥落は必ず大きなニュースになります。
そのときの判断は人それぞれで、そこが棋士の世界らしいところでもあると思います。
これまでの棋歴ももちろんですが、大きな決断をされたこともまた、すごいなと思いました。

昨年度の将棋大賞や、名局賞なども発表されています。
2016年度は特に印象に残る熱戦が多かったような気がします。
将棋世界の投票には〆切までまだ数日あって、迷っているところです。

今日から新たなNHK杯が開幕。
前期の佐藤会長の優勝は、内容・結果ともに大きなインパクトを残しました。
お仕事が忙しくても、強い人は勝てるということを証明されて、本当にすごいと驚嘆しました。
自分自身は、最近はなかなか予選を勝ち抜けず、残念な限りです。
将棋の勉強も徐々に本格的に再開して、今年度は何らかの結果を残せるようにと思っているところです。

 

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