歴史的瞬間

藤井ー澤田戦、夕方の4時47分に終局。
そのとき僕は、NHKのスタジオにいました。
ちょうど、番組の切り替わりが4時50分だったので、その手前に入れるかどうか、という場面。
スタッフの皆さんが、とても慌ただしそうにしていました。

終局後すぐ速報のテロップが入って、その後まもなく、アナウンサーの方がニュース原稿を繰り返し読むのを、隣で聞いていました。
終局直後のインタビューや、その後の記者会見の映像もすべて、NHKのカメラを通して観ていました。
歴史の1ページに、このようにめったにない形で立ち会うことができて、光栄に思いました。

結局そこから1時間あまりの番組の間に、都合3回にわたってお話させていただきました。
臨機応変に対応せねばならず、さすがに緊張したものの、なんとか無事にこなせたような気がします。
もし次があれば、もうすこし上を向いて話せるようにしたいと思いました。
お世話になった皆様、どうもありがとうございました。

号外、出待ちなど、昨日も新たな伝説が生まれましたが、個人的には将棋のニュースで、他の予定が変更になるというのは初めての経験でした。
それだけ社会にインパクトをもたらす、反響の大きな出来事だったということだと思います。

その後、出番を終えて控室に戻ったら佐藤会長にお会いし、そのことをツイートしていたら今度は兄弟子の山崎八段に会いました。
将棋番組以外で、これだけ棋士がテレビ局にいるというのも、そうあることではないでしょう。
ただ、今後はこれが日常になれば、とも思います。

将棋の内容としては、一進一退の中から藤井四段がスッと頭ひとつ抜け出したと思ったら、そのままあっという間に勝ち切ったという印象です。
昨日のNHKや、今朝のテレビ朝日でもそのように話しました。

▲6四角ですこし良くなったかと、という藤井四段本人の感想がありました。
たしかに形勢が傾いた感じはしたものの、まだ勝ち切るまでには一山ありそうな感じで(実際、控室でスタッフの方々にそう説明していた)、あそこから1時間ほどで決着するとは思いませんでした。

お昼頃、テレ朝から帰ってきて、ネット・新聞・テレビ等での、昨夜からの一連の報道を追いかけましたが、まだ追い切れていません。
「記録」というのはやはり大きな意味を持つようで、いま思うと、これまでは注目度がまだまだ低かった気がします。
次は新記録がかかるので、いっそう注目が集まるのでしょう。
少なくとも月曜日の対局までは、こういう状態が続くと思います。

それにしても、いまだに現実のことだというのが信じられない気持ちです。
本当に、すごい人が現れたものです。
同じプロ棋士の端くれとして、ただ驚き感心し語っているだけでいいのか、という気持ちもあります。

僕も精進します。

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