順位戦など

一昨日のラス前、まずC2は藤井四段がただ一人全勝を守り、1期抜けを決めました。
中学生初の五段昇段ということで、またも大きな注目を集めたようです。

以前書いたように(昇段規定の話)なぜ昇級決定日即日昇段に変わったのか僕には不明ですが、「中学生五段」はこの規定のおかげで実現した記録とも言えそうです。
こういうところも、スターの天運かもしれませんね。

今回の将棋はかなり大きな作戦負けで、たぶん順位戦では初めて不利になったのではと思いますが、流れが変わってからはさすがの安定した指し回しでした。
多くの棋士やファンも言及していた通り、最後の△5七角はかっこいい決め手でしたね。

それにしても、浅い時間ならまだしも深夜まで順位戦を指したあとの、別室で報道陣に囲まれながらの感想戦は、精神的にも体力的にも相当にきついでしょうね。
プロだから仕方ないこととは言え、スターを前にした梶浦君の心境は、察するに余りあります。

 

来期は同じクラスになるわけですが、C1は人数が多いことに加えて抽選のルールもあり、対戦する可能性はわりと低いです。
ただ同じクラスにいると、近くで対局している姿を見る機会は何度かあると思うので(実はまだ一回だけなのです)、それはすこし楽しみです。
たぶん、映像で観るのとはまた違った感覚を受けると思いますので。

もっとも黒船が来ようと、雹が降ろうとヤリが降ろうと、自分がやるべきことは同じです。
一生懸命良い将棋を指して、精いっぱい先輩の意地を見せられるようにしたいですね。
もちろんその前に、今期の順位、なのは言うまでもないところ。

C2昇級争い、藤井四段以外の上位陣はかなり星を落とし、2敗上位に自力が回ってきました。
そのことからも改めて1期抜けとか、1番残しての昇級決定とかが難しいことが分かると思います。
最終戦だけは一斉対局で、3月15日。

 

A級はいつもながらすごい終盤戦が多かった。
健康診断の前夜なので本当は早く寝るべきだったのですが、結局最後まで観ることに。
最後の三浦ー豊島戦はまさに劇的な結末で、感動を覚えました。

この結果、名人挑戦争いは最大6人ものプレーオフになる可能性を残し、降級も1人が決まったのみ。
3月2日の最終戦、「一番長い日」は大変な注目になりそうです。

対局中に他に特に注目していたのが、渡辺ー久保戦。
久保王将の攻めが細い感じに見えたのですが、なんだかんだと手を作り、結局玉頭方面だけで戦い続けたまま振り飛車側の勝利。
どうしてこうなるの、と思ったのは僕だけではないと思います。

 

今日・明日の土日は王将戦第3局、舞台は栃木県大田原市。
ここはタイトル戦誘致のさきがけのような街の一つで、これで13年連続の開催。
久保王将と豊島八段は順位戦の激闘(しかも大阪)から休む間もなく翌日の移動・前夜祭で今日対局ですから相当なハードスケジュールですね。

戦型はまたも相振りで、1局は出るのかなと思っていましたが連投はかなり意外でした。
先手番の振り飛車を攻略するのは容易ならず、との判断なのでしょうか。

明日はNHK杯も三浦ー豊島戦なのですね。
トップ棋士はこうやって対局日に放映が重なることはけっこう多い印象で、対戦カードも不思議と続くんですよね。
一昨日の激闘を思い出しながら、観戦しましょう。

3件のコメント

  1. 加藤一二三「四段」もC2を1期抜けして、藤井四段とは同じ戦績だったわけですが、昇段規定が即日になったおかげで藤井四段が「中学生五段」の新記録を打ち立てたのですよね。
    藤井四段の昇段を「新記録」として扱うなら、軽ーくでもいいので、「※1955年、加藤一二三四段(当時)も同じ条件を満たして五段になったが、当時は4月1日付で昇段する規定だった」と触れるのがむしろ自然だと思うのですが、目に付いたメディアはどれも触れておらず、モヤモヤしてしまいました。

  2. 感想戦までカメラをづっと回され続けて棋士のストレスは大変なものだと思います。
    本局と同様に最初の何分かだけ撮影というわけにいかないのでしょうか。
    対局が動画で流され続けるのは最近始まったことで、それに対応したメディアの在り方も連盟とメディア双方で検討していただきたいものです。

  3.  例の件は置いておいて、やはり三浦九段には残留して頂きたいので今回の勝利は必須だったので嬉しいです。

     注目が集まると思いますが、対局のみに集中していただき、勝って因縁を断ち切って欲しいと思います。

     しかし、なぜ順位戦はいつもこういう劇的な展開に持ち込まれるんでしょうねぇ・・。

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