先日の順位戦。
藤井システム風の三間飛車を採用。
16手目の局面は今でこそよく見かけるようになりましたが、実は公式戦での1号局は▲片上ー△千葉戦です。
(平成22年のNHK杯予選)
相手の揺さぶりに強く反発。
棋譜コメントにある(1)▲7四歩や(2)▲6五同歩ならいけると思いましたが(3)▲5七銀が堂々たる好手で、ここは悪くしました。
金銀と角の交換ですから悪い理屈はないはずなんですがやはり穴熊は偉大です。
図の▲6七角は冷静な好手で▲7六角なら△6五歩の遮断がいい味になります。
棋譜コメントにある▲7三歩成△同銀引の順は▲6三角成△同銀▲2一馬△5二金左は大変そうだし▲8三香の強打も△9三玉で寄りません。
ここで△5六歩が悪手。代えて△6五銀打とするべきでした。
盤に並べた瞬間「これしかなかった」と分かる類の手なのでこれを逃したのは反省です。
またそこに指がいかないならせめて△5二金左と指したかった。
実戦はこの後△5二金左の一手が回ることなく、攻め続けられて負け。
△5六歩は歩を成るための一手のはずなのに△5七歩成は▲4五角で逆効果、という局面が続いたわけですから明らかな一手パスでひどい手でした。
実はこの半年ぐらい対局前日に前の対局を振り返ると勝ち、そうでないときは負け、という意味不明なジンクスが続いていたんですがこの2戦で崩れてしまいました。
まあそんな安易な必勝パターンが現実世界に存在するわけないことぐらい分かってましたけど。
自分の対局を振り返ることは有意義なことだし、応援していただけることにもつながると思うので今後は自分にとって自然なタイミングで続けたいと思います。
リーグ成績は4勝5敗の負け越しになってしまいました。
最終戦は強敵ですが頑張ってなんとか指し分けで終わりたいところです。
※画像は名人戦棋譜速報からのキャプチャーです。
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