一昨日のNHK杯で加藤桃子女王が白星を挙げたとのこと。
放映は見逃していたので昨日、棋譜を見たのですが劇的なトン死だったのですね。
たぶん投了2手前の▲7九銀がポカで、▲8六歩と逃げ道を開ければ先手が勝っていそうでした。
将棋の終盤は本当に難しく、時にこういうことがあります。
そこに至るまでも山あり谷ありで、面白い将棋でした。
一昨日も書いたばかりですが女流棋界のレベルアップは目覚ましく、底辺の底上げとトップの進化が同時に起きている感じがします。
昨日は加古川青流戦の開幕戦があり、そこでの里見さんはやや不出来な内容でしたが、他の将棋を観ていると全女流棋士の公式戦成績が2割を切っている現状はさすがに今後変わってくるような気がしています。
NHK杯で中井広恵さん以外の女性が勝ったのは初めてのことらしく、これには逆に驚きました。
最近のニュースなど。
第90期ヒューリック杯棋聖戦、一次予選の組み合わせ決定(連盟HP)
来期予選の抽選を行いました。というお知らせですがこれまでこういうリリースはあまり見覚えがないような。
他にもタイトル戦の日には終局からなるべく早くお知らせを出すようにもなっていたりと、とても良い傾向だと思います。
最近タイトル戦の日は休日だろうと夜だろうと、公式の発表が速い。 https://t.co/7mkOzu9c1l 画期的なことのようにも思えるし、これが普通にも思える。いずれにせよ、中の人が頑張っているのだと思います。個人的にはモバイル中継と連動している感じが好きです。
— Daisuke Katagami (@shogidaichan) 2018年5月12日
早大卒のプロ棋士が語る「大学に通った意義」(東洋経済)
尊敬する後輩である中村王座のインタビュー記事です。
知っている話も多いですが、何度読んでも良いですし、すごい話です。
大学に行くことそれ自体はたいしたことではないですが、彼の場合は小さいときから計画性を持ってそのためにどうすべきか考え実際に行動したこと、そして将棋でタイトル獲得という大きな結果を出したことがすごいです。
羽生善治竜王とは何者なのか? 10人の縁深い棋士たちに聞く(スポーツ報知)
とても興味深く読みました。
自分は過去に一度だけ羽生先生と公式戦で対局できたことがあります。
もしかしたら、あれが最初で最後の機会だった。という可能性もあります。
そうならないように、というのは今後の棋士人生における目標のひとつです。
羽生さんとの将棋は確か竜王戦で、詰みまで指した一局でしたよね。