あれから1年

昨夜遅く、帰京しました。
楽しい旅でした。その話はまた明日かあさってにでも。

 

29連勝のあの熱狂から、昨日で1年を迎えました。
ちょうど1年前のブログ(「新記録」)を読み返してみても、当時の興奮や衝撃がよく伝わってきます。

ひとつ勝つたびに彼(※藤井当時四段)のファンが日本中に増えている現状で、対戦相手も燃えるを通り越してさすがにやりにくくなりそうですが、次の佐々木勇気君も「止めるつもりで臨みます」と力強いコメントで素晴らしいと思いました。
彼はしばらく前から加熱する報道陣の下見に来ていて、たしかに当日を平常心で迎えるためにできるだけのことはやるのがプロだよな、と感心しました。
次も素晴らしい将棋を期待しています。

あの新記録達成が竜王戦決勝トーナメントの増田当時四段戦でした。
そして藤井現七段は一昨日の対局にも勝ち、あさって増田現六段と再戦することになったようで、なんだかこのシナリオも出来すぎのような。
増田六段も、昨年の自分自身や佐々木六段と同じかそれ以上に燃えていることでしょう。
とても楽しみです。

一昨日の藤井ー都成戦は、40手目の△3三金に感心しました。
最近の雁木の将棋ではよく見かける符号なので常に視野に入れておくべき手なのですが、自分は何度見ても違和感を覚えてしまいます。
直後42手目の棋譜コメントに「へんてこりんな将棋やな」というセリフが出てきて軽く吹きそうになると同時に、そうだよなあ、と首肯するなど。

あと終盤の入り口、74手目の△3三歩にも感心しました。
藤井七段が相居飛車で受けに回るとき、3三を補強する手になるほどと思わされることが多い気がしています。

 

栃木県棋界のレジェンド、桐山隆さんが22年ぶり3度目のアマ竜王。
おめでとうございます。
桐山さん「信じられない」…アマ竜王戦3度目V

プロと違ってアマチュアは仕事のかたわら大会に参加するだけでも大変で(自分もギャモンやってるのでよく実感します)、早指しで1日何局も勝たないと代表にさえなれないし若い人は毎年出てくるし・・と考えると本当に大変な偉業です。
ただたしかな大局観さえ身に付けていれば年齢を重ねても棋力は簡単には落ちない、というのも事実なのかなと最近よく思うようになりました。
読みの精度に替わる武器を一つでも多く持つことが大事なのかなと思います。

栃木県ではこの春に長谷部君が新四段になったばかりで、お祝いごとが続きましたね。

日経bizgateの連載が月曜日にUPされています。
「職業としてのプロ棋士」と就活

本当によく聞かれるんですが棋士以外の職業を考えたことはないですし、棋士になれたことは本当に幸せなことでした。
これからも長い棋士生活を充実したものにしていけるようにと思っています。

では今日はこのあたりで。

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