叡王戦 解説補足など

昨日は大学同期の友人新居を訪問。
集まったメンバーも子連れが多く、みんな人生が順調そうで、何よりでした。
昇段のお祝いもしてもらいました。どうもありがとう。

一昨日の2局について、ごく簡単に解説の解説を。
なお、叡王戦の棋譜はすべてこちらでご覧になれます。
段位別予選

14時からの八段戦は、相居飛車・雁木模様の流行形でしたが仕掛けた時点(つまり20手そこそこ)で先手の松尾八段がすでに指しやすかったようです。
現代将棋の怖さですね。

ここが勝負どころの場面で、9九・1九の香の両取り。
受けるなら▲6六角とすれば8四の飛車取りなので△同角の一手で▲同歩と進むわけですが、これなら後手もまずまず。

しかし▲7七角と打って、あえて△1九角成と取らせる組み立てが見事でした。
以下は先手が手堅く、素早く決めた一局になりました。

なお、この日は異なる段位の2局だったので、番組は夕方でいったん締めて、夜からもう1番組という構成でした。
つまりアンケが2回に分かれるので、ちょっと心配していましたが、どちらもまずまずでホッとしました。

19時からの五段戦は、一転して振り飛車、藤井システム模様の戦いに。
途中後手があっさり一歩取らせたのには驚きました。
研究と勝ちやすさを重視する、若手棋士のドライな一面を見ました。

図のすこし前あたりで、聞き手の渡辺弥生さんが、「森けいじ先生(九段)の記録を取ったときに、(部分的に)こんな形から▲7三銀成△同桂▲7四歩と攻めて行ったので驚きました。云々」という話をしていたら、実際に宮本五段は、ここでもし△8八角なら▲7三銀成の予定だったみたいですね。
渡辺さんもこれにはもう一度驚き、だったんじゃないでしょうか。

歩のない筋から攻め込んで突破、飛車の成り込みを狙うのは基本ではあります。
これはこれで見てみたかった気もしますが、実戦は△6九角▲8五桂と進み、本譜も振り飛車がうまくさばきました。
図からちょうど10手後の▲9五角がうまい手で、以降は形勢に差がつきました。

渡辺さんとは、やっぱり一緒に仕事するのは初めてだったようです。
共通の話題も当然ながら多く、いろいろと話せて良かったです。

放映でもお聞きしたのですが20歳をすぎてからのスタートでプロレベルまで強くなるのは容易なことではなく、棋士の中では珍しい棋歴を持つ彼女ならではの、勉強法や上達法は広く知られると良いのではないかと思います。
3日間寝なかったというエピソードは絶句しましたね。

ということで、ご視聴ありがとうございました。

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